








外壁塗装と一面角波板金カバー
ご依頼の経緯










今回の現場は、当初、外壁塗装のお見積もりとして現地調査を行いました。
外壁塗装のお見積もりでは、面積を測るだけでなく、ひび割れや浮きなど、塗装では直すことのできない傷みがないかを確認することが重要です。
調査の結果、ほかの面にも細かなクラックが見られましたが、そちらは適切な補修を行えば塗装で対応できる状態でした。一方、西面には大きなひび割れがあり、打診検査によって、ひび割れの周辺が広い範囲で浮いていることが確認できました。
この状態でひび割れをコーキングで埋め、その上から塗装を行えば、一時的に見た目を整えることはできます。しかし、外壁の浮きが直るわけではなく、将来的に外壁が剥がれ落ちる危険性もあります。
そのため、西面については塗装による補修は適さないと判断しました。お客様へ現在の状態をご説明し、西面のみを角波板金で覆い、そのほかの外壁は塗装で仕上げる工事をご提案しました。
外壁塗装




















建物全体の統一感を考えた外壁塗装と角波板金の色選び
こちらのお宅は築年数が経過しており、窓枠にはアルミサッシではなく木枠が使われています。
木枠の上端を保護する金属製の蓋や木製の格子など、異なる素材が多く使われているため、木部用・金属部用・外壁用と、それぞれの素材に適した塗料を使い分ける必要があります。塗る場所ごとに下地や塗料が異なるため、通常よりも手間のかかる外壁塗装となりました。
今回は西面の外壁を角波板金でカバーするため、塗装する面との色合いにも注意が必要です。一面だけ違和感が出ないように、まず色の種類が限られているガルバリウム鋼板の中から角波板金の色を選んでいただき、その色に合わせて外壁塗料の色を決定しました。
この方法は、私たちが普段から採用している色決めの手順です。外壁塗装と板金カバーで異なる材料を使用しても、建物全体が自然にまとまりやすく、お客様からも違和感がないとご好評をいただいております。
角波板金による一面カバー工事は、外壁塗装が完了した後に行います。塗装を先に仕上げることで、板金部分への養生を少なくでき、作業を効率よく進めることができます。
角波板金カバー工事


















防水性と固定強度にこだわった角波板金カバー工事
角波板金による外壁カバー工事では、下地木材の施工と同時に透湿防水シートを張りました。
透湿防水シートで防水性を確保し、下地木材によって外壁内部に通気層を設けます。さらに、下地木材には浮きが確認された既存の外壁材を押さえる役割も持たせています。防水性や通気性だけでなく、既存外壁の状態も考慮しながら施工を進めました。
角波板金を張る際には、リフォーム工事で培ってきた独自の施工方法を採用しています。
雨水が浸入しやすい窓の上端には、内側へ折り曲げたL型の役物をコーキングとともに取り付けます。その上からコの字型の額縁を設置し、角波板金を差し込むように納めることで、外壁内部へ雨水が回りにくい構造としています。
固定方法にもこだわり、下地木材と角波板金本体には釘を一切使用していません。すべてビスで固定し、一本ずつ手応えを確かめながら締め付けています。
釘打ち機を使用すれば施工時間を短縮できますが、打ち込んだ釘が下地にどの程度効いているのかを一本ずつ確認することは困難です。そのため、下地木材はビスの効き具合を確認しながら確実に固定しました。
角波板金本体についても、ポケットネイラーで同色のステンレス釘を打ち込む方法は採用していません。釘打ち機の衝撃によって、釘頭の色が剥がれてしまうことがあるためです。
角波板金と同色のステンレスビスを使用し、一本ずつ丁寧に締め付けることで、固定強度と仕上がりの美しさを両立させています。
今回のサービス工事を終えて完工














外壁塗装が終了した段階で、塗装職人から雨戸レールに使用されている木部が一箇所だけ腐食しており、塗装できない状態になっているとの連絡がありました。
場所は2階部分で、現地調査の際に確認できていなかった箇所です。こちらの確認不足でもあったため、今回はサービス工事として腐食した木材を交換しました。
既存の木材を取り外し、新しい木材を現場に合わせて加工して取り付けます。さらに板金を張って木部を保護することで、周囲と違和感のない丈夫な仕上がりとなりました。
一面だけ施工した角波板金と、塗装したほかの外壁との色合いも自然にまとめることができました。ぱっと見ただけでは、一面だけが角波板金でカバーされていることに気づかないほど、建物全体に統一感のある仕上がりです。
塗装では対応できなかった外壁を角波板金で保護し、腐食していた雨戸レールの木部も交換して、今回の外壁改修工事は無事に完了しました。







