外壁の部分補修

外壁の部分補修Partial wall repair

ひび割れ、シーリング劣化、
外壁剥がれなどの部分的な修繕工事

外壁塗装の様子

外壁がひび割れしたり、隙間ができると、そこから雨漏りするんじゃないかと心配になる方も多いと思います。

基本的に、外壁も屋根と同様、早めの補修工事が必要です。ただし、外壁に関しては、補修工事で済むものが、外壁全体を塗装しないと、と提案されるケースも少なからずあるようです。
部分補修でよいのか、全体的な補修が必要かは、ケースバイケースですので、セカンドオピニオンとして、他社の意見を聞くこともオススメしています。

外壁のひび割れの補修方法How to repair wall cracks

サイディングの塗膜のひび割れ

ひび割れの原因はいくつかあります。

いずれのケースも、対処方法としては、コーキングやパテのような補修材で補修が可能です。ただ、補修箇所が目立つ場合は、塗装などをすることで、美観を改善することもできます。

ひび割れを放置しておくと、窯業系サイディング自体が水分を吸ってしまい、それが凍結、解凍を繰り返して『凍害』が発生し、サイディングが急速に劣化します。早めの対処をご検討ください。

モルタル外壁のひび割れ

モルタルの外壁のひび割れは、コーキングやパテのような補修材でケアをすることで対処可能です。ただ、割れの程度が大きい場合は、補修前に、割れている箇所をVカットで切り取り、補修材で補修します。

逆に細いひび割れ(ヘアクラック)は、外壁塗装の際の塗料でふさがるものも多いので、専門家に見てもらい、適切な対処をすることが必要です。

また、モルタルも内部に水分が侵入すると、シロアリ被害になる恐れもありますので、早めの対処をご検討ください。


シーリングのひび割れ・剥がれHow to fix cracks and shrinking in your caulk

シーリングの剥がれ

シーリングがひび割れてきたり、はがれて落下していたら、早めに対処をしましょう。隙間から水が侵入し、建物内部の腐食につながります。

シーリングの寿命は一般的なもので、8〜10年程度です。特に日当たりが良い面のシーリングは紫外線で劣化しやすいため、これよりも早く症状が出る場合もあります。

最初はひび割れから始まり、徐々にシーリングが痩せていき、最後ははがれて落下します。そうなる前に、早めに対処しましょう。外壁塗装をするときに、同時に施工する方も多い工事です。

古いシーリングを撤去
シーリングを打設
マスキングテープを剥がして完了

古いシーリング材の上に新しいシーリング材を足す『増し打ち』という工法がありますが、基本的には古いシーリングを撤去して、新たに打ち直す『打ち直し』をしたほうが良いでしょう。


サイディングの反りHow to fix warped siding

サイディングの釘を打っている様子

サイディングが反り返る原因は大きく2つあります。

2は、シーリングの痩せ、剥がれなどから発生しやすいケースです。いずれにしても、症状が軽微な場合は、サイディングをビス留めすることで、補修が可能です。

ただし、反りの程度が大きい場合は、部分張替えの対応になることもあります。

昔の12mmのサイディングを使っている住宅で、サイディングの反りが時折見られます。気になったら早めの対処をお勧めします。
※ 窯業系サイディングのJIS規格(JIS A 5422)は、2008年2月20日に法改正され、最小厚さが従来の12mmから14mmへと引き上げられました。


鉄部のサビMetal parts maintenance

鉄部のサビ

外階段や手すりなど、鉄部がさびた場合は、基本的には、張替えやカバー工法などの対処をオススメしています。これは金属屋根、金属サイディングも同様です。

よく、サビを落として塗装すれば大丈夫、という業者もいるかもしれませんが、一度サビてしまった鉄は、元には戻りません。もちろん、状態・程度によって判断は異なりますが、サビる手前で、チョーキングが出ているような状態なら塗装でOK、サビが発生していれば、張替え等をご検討ください。

延命処置として、表面のサビを落として、さび止めを塗り、その上に塗装する対処方法もできます。しかし、サビが発生した以上、それは最適な補修方法ではありませんので、それを踏まえた上でご検討ください。


色褪せ・塗膜剥がれHow to repair discoloration and paint peeling from your wall

チョーキング

外装が色褪せてきたら、壁を手でこすってみてください。手が白くなる場合は、チョーキングと言い、塗装が必要なタイミングです。

また、塗膜が剥がれている場合は、状況によって判断が異なります。

下地処理が甘いために剥がれた場合、もしくは、塗装してはいけない材質に塗装をした場合は、表面を磨いてきれいにしてから再度塗装する必要があります。一方、外壁内部から水分が出てきて膨れる場合があります(直貼り外壁など)。その場合は、外壁の内部で腐食が進行している場合もありますので、部分的に剥がして点検が必要なケースもあります。

以下の写真は外壁の内部で腐食が進んでしまった、柱や断熱材などの様子です。これらを放置すると湿った木材を好むシロアリの被害に繋がってしまいます。
塗装はこういったトラブルを避けるための大切なメンテナンス工事です。気になる箇所がある場合は、早めの対処をおすすめいたします。

外壁内部が腐食した状態
外壁内部が腐食した状態
シロアリ被害の様子

コケ・藻の繁殖Maintenance of moss and algae on walls

コケの繁殖

建物の日当たりが悪くなる北側の面や、近所に沼や川などがあり、湿度が高くなりやすい場合にコケや藻が発生します。

基本的には、コケや藻が発生したら、高圧洗浄で落とすことはできます。ただし、また時間がたつと繁殖してしまうため、防藻性能が高い塗料で塗装すると良いでしょう。

ご自宅の外壁の気になる症状は
お気軽にご相談ください

外壁は塗装だけ、とお考えの方も多いと思いますが、症状や状態、材質によって補修方法は異なります。
よくあるのが、部分的な補修で済むものを、全部塗装が必要、と不要な工事を契約させられることもあるそうです。
気になる症状は、2社以上は聞いてみてから判断することをオススメしています。どうぞ、屋根リフォームの窓口にもお気軽にご相談ください。