屋根塗装工事
御依頼の経緯






今回のお客様からのご相談は、屋根と外壁の塗装の見積もりのご依頼でした。
現場調査を行ったところ、外壁全体の状態はそれほど悪くありませんでしたが、東側の外壁のみ劣化が進んでおり、外壁表面が削れてしまっているような状態が見られました。
また屋根については、前回の塗装の上塗りが剥がれ、下塗りの赤い錆止めが多く見えている状態でした。
この状況を踏まえ、お客様には建物を長持ちさせるという観点からご説明をさせていただきました。
屋根塗装や外壁塗装は、建物を長持ちさせるための工事ではありません。
特に東側の外壁については、将来的には外壁の張り替えや外壁カバー工法といった工事を検討する必要があります。
ただし、現時点ですぐに工事が必要な状態ではありませんでしたので、今回は塗装工事を急ぐのではなく、将来のリフォーム計画を改めて検討されることをご提案いたしました。
その際、私たちの考え方をまとめた KTY小冊子 もお渡ししております。
後日お客様からご連絡をいただき、今回は外壁工事は見送ることになりました。
ただし屋根については、長持ちとは関係ないことを理解したうえで、見た目を整えるための塗装を行いたいというご希望でした。
また屋根の上に設置されている 太陽熱温水器 についても現在は使用していないため、あわせて撤去してほしいというご依頼をいただきました。
屋根塗装のメリットとデメリットについては十分ご説明し、ご理解いただいたうえで、今回は見た目を整える目的での屋根塗装工事を行うことになりました。
太陽熱温水器の撤去






今回の工事では、足場工事完了後、最初の作業として 屋根上に設置されていた太陽熱温水器の撤去 を行いました。
撤去作業中の写真は撮影できませんでしたが、掲載している写真は撤去後の屋根の状態となります。
屋根は金属屋根でしたが、太陽熱温水器を取り外した後も、へこみなどの大きな損傷は見られず、無事に撤去することができました。
太陽熱温水器は、省エネルギーという観点ではとても良い設備ですが、屋根の上に重量物を長期間設置することになるため、屋根への負担が大きくなる場合があります。
また設置方法によっては、将来的に雨漏りの原因となるケースもあるため、屋根の状態や施工方法には注意が必要です。
塗装工事スタート












いよいよ屋根塗装工事のスタートです。
まずはケレン作業や高圧洗浄などの下地処理を行い、屋根の状態を整えたうえで 下塗り作業 に入っていきます。
今回使用する塗料は、日本ペイントの サーモアイ という遮熱塗料です。
下塗りには専用の サーモアイプライマー を使用しています。
遮熱塗料については、「塗ると室内の温度が下がる」と思われている方も多いのですが、実際には建物の構造によって効果の感じ方が異なります。
倉庫や店舗などのように 天井がなく屋根がむき出しの建物 では、遮熱効果によって室内温度の変化を感じることがあります。
しかし一般住宅のように 天井がある建物 の場合、室内温度に大きな変化が出るケースは多くありません。
それでも遮熱塗料を使用する理由は、屋根表面の温度上昇を抑えることで 塗膜の劣化を抑え、塗装の耐久性を高める効果が期待できるため です。
この点についてはお客様にも事前にご説明し、室内温度への影響ではなく、塗膜保護の観点から今回の塗料を採用しています。
中塗り上塗りを行い完成










下塗り作業のあと、中塗り、上塗りと工程を進め、屋根塗装工事は無事に完了となりました。
塗装工事では、各工程ごとに看板を入れた写真を撮影し、施工内容が分かるように記録を残しています。
塗装工事は仕上がってしまうと途中の工程が見えなくなってしまうため、きちんと工程通りに作業を行ったことが分かるよう、写真による記録を残すことが大切です。
塗装が仕上がると屋根は非常にきれいになり、まるで新しい屋根に交換したかのような見た目になります。
ただし、見た目がきれいになるからといって、屋根の構造的な強度や防水性能が大きく向上するわけではありません。
塗装工事の際には職人が屋根の上を歩くため屋根材には負担がかかり、また屋根の下にある防水下地についても、釘穴が緩んだり寿命が進む場合があります。
特に防水下地の寿命が近い場合には、塗装工事をきっかけに雨漏りが発生するケースもあるため、その点については事前にお客様へご説明し、ご理解いただいたうえで工事を行っています。
屋根塗装は基本的には建物を長持ちさせる工事ではなく、美観を整えることを目的とした工事となります。
今回もその点をご理解いただいたうえで、屋根塗装工事を行わせていただきました。
これにて今回の工事は完了となります。








