レクトプルーフで葺き替え工事、外壁塗装工事
ご依頼の経緯








今回のお客様は、お電話にて屋根工事のお見積もりをご依頼くださいました。
お問い合わせの経緯を伺うと、こちらのお宅のすぐ近くで、以前に弊社が2件の屋根工事を施工していました。お客様がその2件のお宅に工事の感想を聞いてくださり、「良かったですよ」とおすすめしていただけたことから、今回のお問い合わせにつながったそうです。
結果として、この周辺では非常に近い範囲で3件目の施工を任せていただくこととなりました。実際に工事をさせていただいたお客様からの口コミやご紹介は、施工会社を選ぶうえでも大きな安心材料になると思います。
既存屋根にはコンクリート瓦が使用されており、お客様は特に屋根の重さを気にされていました。また、今後も塗装を繰り返して維持していくより、軽量な金属屋根へ葺き替えたいというご希望がありました。
そこで金属屋根を中心に、外壁塗装も含めて4種類ほどのお見積もりをご用意しました。当初は費用をできるだけ抑えたいというご希望から、比較的安価な横葺き屋根を選ばれていました。
しかし、立体感のあるコンクリート瓦から葺き替えることを考えると、屋根全体の仕上がりや外観のバランスも大きく変わります。そのため今回は、立体感を出しやすいレクトプルーフをご提案しました。
ご予算との兼ね合いもありましたが、近隣のお客様からご紹介いただいたご縁でもあったため、できる限り費用を調整し、最終的にレクトプルーフで屋根を葺き替えることとなりました。
瓦撤去、下地工事












コンクリート瓦を撤去したあとは、新しい金属屋根を施工するための下地工事を行います。
弊社では瓦屋根の葺き替え工事の際、瓦を固定している瓦桟をすべて撤去せず、状態を確認したうえで既存下地を活かす施工方法を採用しています。
一般的な葺き替え工事では、瓦だけでなく瓦桟や既存ルーフィング、杉皮などを撤去し、野地板まで露出させてから新しい合板を施工するケースも多くあります。
一方、弊社では既存の防水層や下地を活かし、その上に新たな木下地を追加してから合板を張ります。下地が複数の層になることで、新しい屋根材を固定するための十分な下地を確保できるほか、断熱性や防音性の向上も期待できます。
既存ルーフィングを残すことで、新しく施工するルーフィングと合わせて防水層を増やせることもメリットです。また、施工中に突然雨が降った場合にも、既存の防水層が残っているため、屋内への雨水侵入リスクを抑えやすくなります。
軒先には、現場に合わせて自社で加工したコの字型の板金を取り付け、その中へ新しい合板を差し込むように施工します。これにより、下から見た際に合板の木口が露出せず、軒先を板金ですっきりと仕上げることができます。
さらに、一度に屋根全体を撤去するのではなく、その日のうちに新しいルーフィングまで施工できる範囲だけを解体することを徹底しています。
今回のお宅は下屋根もある建物だったため、瓦撤去から合板施工、ルーフィングによる防水までを毎日少しずつ繰り返し、この下地工事だけでもおよそ1週間をかけて進めました。
レクトプルーフ屋根施工


















下地とルーフィングの施工が完了したところから、金属屋根材レクトプルーフの本体施工へ進みます。
軒先にはセットバックスターターを取り付けました。
今回は既存の雨樋を交換しないため、屋根から流れてきた雨水がきちんと雨樋へ入るよう、軒先の納まりが重要になります。瓦屋根からの葺き替えの場合は下地で位置を調整することもできますが、仕上がりの美しさや雨水の飛び出しを抑えることも考え、今回はセットバックスターターを採用しました。
レクトプルーフは本体部分だけでなく、下り棟の下地やケミカル面戸など、屋根の各部から雨水が入りにくいよう細かな部分まで雨仕舞いを考えて設計されています。
そのため、一般的な金属屋根では施工が難しいような緩い勾配にも対応し、1寸勾配から施工可能な金属屋根材となっています。
また、レクトプルーフの特徴としておすすめしたいのが、表面に施されたフッ素塗装です。
屋根は紫外線や風雨を直接受け続ける場所ですが、耐候性の高い塗膜を採用することで、美しい外観を長期間維持しやすくなります。
雨仕舞い、低勾配への対応、そして長期的な美観まで考えられていることが、弊社がレクトプルーフをおすすめしている理由の一つです。
外壁塗装


















今回の工事では、屋根の葺き替えと合わせて外壁塗装も行いました。
外壁の仕上げには、日本ペイントのファインパーフェクトトップSiを使用しています。溶剤系の塗料で、建物の築年数や既存外壁の状態を確認したうえで、下塗りには水性のパーフェクトシーラー2液タイプを選択しました。
施工は高圧洗浄を行ったあと、必要な箇所に目荒らしを行い、下塗り、中塗り、上塗りと工程を重ねて仕上げていきます。
雨戸や戸袋などの鉄部にはファインSiを使用し、下塗りにはダイナミックプライマーなど、施工する素材に合わせた材料を使用しました。テラスの骨組みや鼻隠しなど、一部の木部についても合わせて塗装しています。
今回のように屋根の葺き替えと外壁塗装を同時に行う場合は、施工する順番も非常に重要です。
こちらの建物には大きな下屋根が3か所ありました。先に新しい金属屋根まで完成させてしまうと、外壁塗装の際に職人が新しい屋根の上で作業することになり、塗料による汚れや傷、へこみなどを防ぐための養生が大掛かりになります。
反対に、外壁塗装をすべて完成させたあとで瓦を撤去すると、瓦の撤去や下地工事によって、仕上げたばかりの外壁を汚してしまう可能性があります。
そこで今回は、2階屋根を先に完成させ、3か所ある下屋根については瓦を撤去して下地とルーフィングまで施工した状態で一旦屋根工事を止めました。
その後、外壁塗装を完成させてから、最後に下屋根のレクトプルーフ本体を施工しています。
屋根工事と外壁塗装を同時に行うメリットは、足場を共用できることだけではありません。施工の順番をきちんと計画することで、それぞれの仕上がりを傷めることなく、よりきれいに工事を完成させることができます。
付帯工事を行い完成
























屋根と外壁の主要な工事が完了したあと、建物の耐久性を高めるための付帯板金工事を行いました。
まず、破風板には板金巻きを施工しました。木部を塗装だけで維持する方法もありますが、板金で覆うことによって雨水や紫外線の影響を受けにくくし、今後のメンテナンス負担を抑えやすくなります。
また、壁から突出した屋根の上部に取り付けられている「エブリ」と呼ばれる木部についても、今回は塗装ではなく板金で覆って仕上げました。
屋根の高さが切り替わる段差部分には非常に狭い隙間がありました。屋根の内側については防水処理を行ったうえで仕上げていますが、隙間をそのまま残しておくと鳥や虫などが侵入する可能性があります。
そのため、周囲の納まりに合わせて板金を加工し、侵入できないよう隙間を塞ぎました。
さらに、切りよけ部分の裏側にある軒天にも劣化が見られました。状態から判断して塗装だけで対応するのではなく、こちらも板金で覆って仕上げています。
今回の工事では、コンクリート瓦から軽量な金属屋根への葺き替え、外壁塗装だけでなく、破風板やエブリ、軒天など細かな部分まで確認し、今後傷みやすい箇所には板金を使った補強を行いました。
ご依頼のきっかけとなったのは、近隣で以前施工させていただいた2件のお客様からの口コミでした。
ご紹介してくださったお客様にも安心していただけるよう、細かな部分まで丁寧に仕上げ、今回の屋根・外壁リフォームが無事完成しました。
このたびはご依頼いただき、ありがとうございました。
富士宮市、屋根屋のノブ








