


太陽光パネル下の雨漏りを再工事
先日、太陽光パネルの下から雨漏りしているお宅で、コンクリート瓦の補修を行いました。
こちらの屋根は、私たちが工事を行う以前にも、別の業者によって板金を使った雨漏り修理が行われていました。しかし、その補修を行っても雨漏りは止まらなかったそうです。
前回の調査では、雨漏りしている位置より上側に割れた瓦が見つかりました。そのため、まずはその割れを防水処理し、雨の様子を見ていただくことにしました。
ところが、再び雨漏りが発生したというご連絡をいただき、もう一度調査と工事を行うことになりました。
雨漏りの原因を一箇所に絞る難しさ
屋根の雨漏りは、目に見える割れを一箇所直せば、必ず止まるとは限りません。
屋根の上で雨水が入り込んだ位置と、室内で雨漏りが確認される位置が異なることも多くあります。雨水がルーフィングや屋根下地、木材などを伝い、別の場所へ流れてから室内に現れるためです。
今回については、前回発見した瓦の割れ以外にも、雨水が浸入する要素が残っていたことになります。
私自身も、最初の調査でより広い範囲を確認する必要があり、認識が甘かったと反省しています。
そこで今回は、漏れている位置の周辺だけではなく、太陽光パネルの下にあるコンクリート瓦全体を、可能な限り細かく確認しました。
軒先側で複数の大きな割れを発見
再調査の結果、雨漏りしている位置に近い軒先側にも、新たに何箇所か大きな瓦の割れが見つかりました。
これらの割れから雨水が入っている可能性もあるため、すべて防水処理を行うことにしました。
さらに今回は、見つかった割れだけを直すのではなく、コンクリート瓦の縦ジョイントについても一つずつ確認し、雨水が入り込む可能性のある箇所を徹底的に防水する方針としました。
後編では、約100箇所に行った板金防水と、太陽光パネルを取り外せない屋根での雨漏り修理の難しさについてご紹介します。



コーキング、ブチルテープ、板金で徹底防水
太陽光パネルの下から発生している雨漏りの再工事です。
今回の再工事では、コンクリート瓦の縦ジョイントを一つずつ確認し、コーキング、ブチルテープ、板金を組み合わせて防水しました。
軒先側で新たに見つかった何箇所かの大きな瓦の割れについても、同様に防水処理を行っています。
板金を使用して防水した箇所だけでも、約100箇所に及びました。
当初はここまでの施工を予定していませんでしたが、雨水が浸入する可能性をできる限りなくすため、縦目地についてもすべて板金で防水しています。
一次防水と二次防水を直すのが本来の方法
屋根は、瓦などの屋根材だけで雨水を防いでいるわけではありません。
瓦などの屋根材が「一次防水」、その下に施工されているルーフィングが「二次防水」の役割を持っています。
本来の雨漏り修理では、瓦を一度めくり、劣化や損傷のあるルーフィングを張り直す必要があります。一次防水と二次防水の両方を直して、初めて根本的な雨漏り修理といえます。
しかし、今回の屋根には太陽光パネルが設置されています。
ご施主様のご都合により、太陽光パネルをすべて取り外し、工事後に再設置することができません。そのため、瓦の下にあるルーフィング側には手を入れられませんでした。
今回は、二次防水を直せない代わりに、一次防水となるコンクリート瓦側を可能な限り強固にしたという施工です。
条件に制限がある中でできる限りの施工を実施
二次防水であるルーフィングを直せない以上、完全に雨漏りが止まるという保証はできません。
この点については、工事前に見積書へ記載し、ご施主様にも十分ご説明したうえで施工しています。
正規の雨漏り修理とは異なる方法ですが、現在の条件の中で何とか雨漏りを止めたいという思いから、今回は当初の予定にはなかった縦目地の板金防水まで徹底して行いました。
これで雨が降った際の様子を、もう一度確認していただくことになります。
約100箇所を防水した今回の工事によって、無事に雨漏りが止まることを願っています。
