


今回の現場調査では、築27年のお宅のガルバリウム鋼板屋根を確認しました。
こちらの屋根は、今まで一度も塗装をしていないということでした。
現地で屋根を確認すると、塗装の剥がれがかなり進んでいる部分がありました。
一面のほとんどに塗装が残っていないような場所もありました。
しかし、そこで大切なのは、塗装が剥がれているからといって、錆びが大きく広がっているわけではないということです。
インターネット上では、ガルバリウム鋼板の屋根に傷がつくと、そこから錆びが広がり、穴が開いてしまうというような情報を見ることがあります。
ですが、実際の現場を見ていると、そのような極端な話は正しくないと感じることが多くあります。
今回の屋根も、塗装が大きく剥がれているにもかかわらず、錆びが広がって穴が開くような状態ではありませんでした。
もちろん、傷や劣化を放置してよいという意味ではありません。
しかし、少し傷がついただけで、すぐに錆びて穴が開いてしまうという説明は、かなり不安をあおる表現だと思います。
屋根は、実際の状態を見て判断することが大切です。



今回の屋根で特に印象的だったのは、屋根本体と谷部分の色の違いです。
屋根本体の塗膜はかなり剥がれていましたが、谷部分のガルバリウム鋼板は、まだ黒い色がしっかり残っていました。
おそらく、屋根本体と谷部分では使われている材料のメーカー、または表面塗装の質が違うのだと思います。
ガルバリウム鋼板そのものは、どのメーカーでも大きくは似ている部分があります。
しかし、表面の塗装の質によって、色あせや塗膜の持ちは大きく変わることがあります。
また、下屋根の水があまり当たらない部分は、まだ黒い色が残っていました。
このことからも、雨水がどれだけ当たるかによって、塗膜の劣化の進み方が変わることがわかります。
屋根材を選ぶときには、ガルバリウム鋼板だから安心という考え方だけではなく、どのメーカーのどの屋根材を使うのかがとても重要です。
最近では、SGL鋼板という新しい素材もよく聞くようになりました。
お客様向けには、非常に長持ちする素材として紹介されることも多いですが、業界内では塗装の乗りに対して慎重な声もあります。
私たちは、まだ長期的な実績がはっきりしないものについては、かなり慎重に考えています。
屋根材は、一度施工すれば長く使うものです。
だからこそ、新しい素材だからよいというだけではなく、実際に何年経ってどうなるのかという実績を見ながら、慎重に選ぶことが大切だと思います。
