こんにちは!屋根リフォーム相談窓口です。
今回は、静岡県伊豆の国市の別荘地にお住まいのお客様より、ホームページをご覧いただき、「倒木によって屋根が大きく破損してしまった」とのご相談をいただきました。
倒木による屋根被害では、表面の屋根材だけでなく、その下にある下地や軒まわりまで破損しているケースがあります。
今回は被害を受けた範囲をしっかり確認したうえで、必要な部分に絞って補修し、できる限り費用を抑えた現状復旧工事を行いました。
現地調査
ご提案
まずは現状を確認するため、ドローンを使用して屋根全体を調査しました。
現地調査に伺った時には、屋根に倒れた木はすでに地面へ落ち、撤去されている状態でした。しかし、倒木が直撃した部分を見ると、木の重みによって屋根が大きく折れ曲がり、内部の下地まで破損していることが確認できました。
既存の屋根には化粧スレートが使用されていました。
今回は屋根全体を葺き替えるのではなく、倒木によって被害を受けた部分の下地を交換し、その部分だけを同じ化粧スレートで葺き替える方法をご提案しました。
さらに詳しく確認すると、屋根だけではなく、軒先部分の鼻隠しが折れて破損し、軒天にも割れが発生していました。
そのため今回は、屋根の部分葺き替えとあわせて、鼻隠しの交換と軒天の張り替えも行い、被害を受ける前の状態へ復旧していきます。






倒木被害の現状復旧工事施工工程
①既存解体
まずは倒木が当たった部分の既存屋根を解体していきます。
既存の化粧スレートを撤去し、破損している軒部分の下地を確認できる状態にしていきます。
あわせて、倒木の衝撃によって破損した鼻隠しや軒天も撤去します。
屋根材だけを直しても、内部の下地が折れたり傷んだりしたままでは十分な補修にはなりません。
解体しながら被害範囲を確認し、必要な部分をしっかり補修していきます。












②下地補強・軒天、鼻隠し交換
解体が完了したら、倒木の重みや衝撃によって折れたり破損したりしている下地を補強・交換していきます。
屋根部分には厚さ12mmの構造用合板を施工し、新しい屋根材を施工できる下地を作ります。
破損していた鼻隠し、ケイカル板についても、新しいものへ交換しました。
軒天には厚さ5mmのケイカル板(ケイ酸カルシウム板)を使用します。
ただケイカル板を張るだけではなく、先に軒先部分の下地をしっかりと補強してから、新しいケイカル板を施工していきます。
倒木による被害の場合、見えている部分以上に内部の木下地が傷んでいることもあるため、屋根材を復旧する前の下地補修が非常に重要です。












③ルーフィング・本体張り・棟取り付け
下地の補強が完了したら、新しい屋根を施工していきます。
今回は寄棟屋根のうち、倒木によって被害を受けた三角形の屋根面のみを部分的に葺き替えます。
まず、新しく施工した構造用合板の上にルーフィング(防水シート)を施工します。
その上から、新しい化粧スレートの「コロニアルクァッド」を軒先から順番に施工していきます。
棟部分についても新しく下地を作り直しました。
今回は既存の棟板金が再利用できる状態だったため、新しいものへ交換するのではなく、既存の棟板金を再利用して取り付けました。
使用できる部材はできる限り再利用することで、必要以上に工事範囲を広げず、費用を抑えた補修につながります。
















④軒天、鼻隠し塗装
屋根の復旧が完了したら、新しく交換した鼻隠しと軒天を塗装して仕上げていきます。
鼻隠しには、木材保護塗料のノンロットを塗装しました。
軒天に張ったケイカル板には、まず下塗りとしてシーラーを施工します。
その後、上塗り材のケンエースを2回塗りし、
シーラー1回+ケンエース2回の合計3回塗り
で仕上げました。
新しい部材を取り付けて終わりではなく、適切な塗装を行うことで美観を整えるとともに、既存部分との違和感が出にくいよう仕上げていきます。
















⑤完成
屋根・鼻隠し・軒天のすべての補修が完了しました。
今回は倒木によって被害を受けた部分を中心とした現状復旧工事です。
屋根全体を葺き替えるのではなく、破損した範囲を見極め、必要な部分の下地を交換・補強して部分的に屋根を葺き替えることで、工事範囲を最小限に抑えることができました。
屋根だけでなく、破損していた鼻隠しや軒天もきれいに復旧し、倒木被害を受ける前の状態に近づけることができました。
必要以上に工事範囲を広げず、費用をできる限り抑えながらしっかりと復旧でき、お客様にも喜んでいただくことができました。






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