



こちらは、数日前に屋根カバー工事のお見積もりを提出したお客様のお宅です。
現地調査を行ったところ、化粧スレートが2枚ほど下へずれていることが分かりました。その後、屋根カバー工事をご依頼いただきましたが、工事開始まで約2か月お待ちいただく状況でした。
ずれた化粧スレートをそのままにしておくと、工事を待っている間にさらに下がり、屋根から落下する危険があります。通行人や車、隣接する建物などに当たる可能性もあるため、放置することはできません。
そこで、お客様に状況をご説明し、屋根カバー工事を始める前に、ずれている2枚だけを先行して固定することにしました。
屋根工事の契約が済んでいたとしても、工事開始までに危険がある場合は、必要に応じた応急処置を行うことが大切です。今回は、化粧スレートが落下する前に緊急対応を行いました。



今回の屋根は、それほど急な勾配ではありません。しかし、経年劣化した化粧スレートは表面が粉を吹いたような状態になり、非常に滑りやすくなることがあります。
屋根の勾配が緩やかに見えても、表面の状態によっては足元がズルズルと滑り、軒先まで転落する危険があります。そのため、屋根の角度だけで安全性を判断することはできません。
今回は、棟付近に金具をパッキン付きビスで固定し、そこから細めのロープを張って簡易的な命綱を設置しました。体を安定させたうえで、ずれていた2枚の化粧スレートを固定しています。
本来は足場を設置して作業することが最も安全ですが、今回は屋根カバー工事までの間にスレートが落下することを防ぐための緊急作業です。
作業終了後は金具を取り外し、固定部分にはパッキン付きビスを残して止水処理を行いました。屋根カバー工事を予定していない通常の屋根修理でも、このような安全設備を使用することは可能です。
化粧スレート屋根では、ひび割れやずれだけでなく、表面の劣化による滑りやすさにも注意しなければなりません。安全対策を確実に行ったうえで、必要な修理を進めることが重要です。
