


横葺き屋根の棟板金下地は何を使う?木材・人工木材それぞれの弱点
屋根吹き替え工事5日目は、棟板金の施工を中心に、軒天板金や鼻隠し板金などの工事を進めました。
今回は、完成後には見えなくなってしまう棟板金の下地についてご紹介します。
横葺き屋根の施工マニュアルでは、棟板金の下地として木材、または人工木材を使用する仕様が一般的です。
しかし横葺き屋根の場合、棟下地が屋根材に密着するような納まりになるため、それぞれの材料が持つ弱点を考える必要があります。
まず木材です。
木材はビスの保持力もあり、棟板金の下地として非常に使いやすい材料ですが、水分を吸収するという弱点があります。
万が一雨水が入り込んだ場合、長期間水分にさらされることで腐食する可能性があります。
一方、水に強い材料として使用される人工木材にも弱点があります。
屋根は夏になると非常に高温になります。人工木材は水には強い反面、高温に長期間さらされることで劣化し、脆くなってしまうことがあります。
そのため当社では、横葺き屋根の棟下地については人工木材を使用していません。
採用しているのは、金属で専用の下地役物を製作し、その内部に厚みのある木材を入れる方法です。
屋根材と木材の間を金属によって遮断することで、木材が直接水分の影響を受けにくい構造にします。
木材の固定力を活かしながら、水への弱さを金属で補う。
このように、それぞれの材料の特徴を考えながら施工方法を選ぶことが、屋根を長持ちさせるうえでは非常に重要だと考えています。



屋根吹き替え工事が完成、軒天・破風板・鼻隠しも板金で仕上げます
棟板金まで施工が終わり、屋根吹き替え工事については、この日で無事完成となりました。
同時に進めていた軒天板金についても、建物を一周する部分の施工がほぼ完了。
破風板板金、鼻隠し板金についても、この日でほとんどの施工を終えることができました。
屋根リフォームというと、どうしても屋根材そのものに目が行きます。
しかし実際の住宅では、軒天、破風板、鼻隠し、雨樋など、屋根周辺の部分も雨や紫外線の影響を長年受けています。
特に今回のように既存部分に腐食や傷みが見られる場合は、屋根だけを新しくするのではなく、周辺部分まで合わせて修理することが重要です。
今回は傷んだ部分を板金で覆うことで、できるだけ今後のメンテナンス負担を減らせるよう施工しています。
残る大きな工事は、雨樋の取り替えです。
瓦屋根の撤去から始まった今回の工事も、屋根本体、棟板金、軒天板金、破風板板金、鼻隠し板金まで進み、いよいよ完成目前となりました。
最後の雨樋交換まで、しっかりと仕上げていきます。
