破風板の取り替え工事
ご依頼の経緯






この度は、ホームページをご覧いただいたお客様より、破風板修理のお問い合わせをいただきました。
ご相談内容は、木製の破風板が外れてきており、今にも落下しそうで危険なため、修理の見積もりをしてほしいというものでした。
現地調査に伺うと、破風板はかなり傷んでおり、実際に落下の危険がある状態でした。
お客様のお話では、建物は今後長く使う予定ではないため、大規模な修繕ではなく、まずは危険な状態を解消したいというご希望でした。
また、雨漏りも多少あるとのことでしたが、今回は雨漏り修理までは行わず、落下の危険がある破風板の補修を優先することになりました。
調査を進めると、破風板そのものだけでなく、破風板を固定するための下地となる母屋の木材も腐食していることが分かりました。
この状態では、単純に破風板だけを交換しても、しっかりと固定することができません。
そのため、屋根の奥側から補強を行い、破風板を吊るように固定する補修方法をご提案しました。
お客様にも現在の状態と工事方法をご説明し、ご納得いただいたうえで、今回の破風板補修工事を行うこととなりました。
下地造り














工事着工の日は、まず下地補強の確認から行いました。
通常の屋根瓦工事や屋根の葺き替え工事であれば、職人がいつも通りの流れで作業を進められるため、細かな説明は必要ありません。
しかし、今回のように破風板の下地まで腐食している特殊な補修工事では、現地の状況に合わせた施工方法が必要になります。
そのため、見積もりを作成し、補修方法を考えた担当者が、職人へ施工内容を細かく伝えながら工事を進めました。
現地調査の時点で、破風板をそのまま打ち直すことはできない状態だと分かっていました。
当初は、屋根の垂木から強度を取り、合板を張る方法を想定していましたが、実際に確認すると、こちらの建物には通常のような垂木がありませんでした。
そこで、母屋から新たに木材を横方向へ取り付け、その上に垂木の代わりとなる木材を縦方向に施工しました。
これにより、破風板を支えるための強度を確保し、新しい下地を作っていきました。
その下地から、破風板を吊るような形で固定できるように施工し、通常では取り付けが難しい状態から、安全に復旧できる下地を作りました。
今回の補修箇所は下屋部分だけですが、同じような場所が4カ所あります。
最初の1カ所で施工方法を確認し、職人と共有できたため、残りの箇所も同じ手順で進められる状態となりました。
下地補強が完了すると、破風板板金や各種板金役物の寸法を取ることができます。
その寸法をもとに作業場で板金を加工し、次の屋根本体工事や破風板板金工事へと進んでいきます。
屋根工事 破風板板金工事










加工場で寸法に合わせて製作した板金役物を取り付け、屋根本体と破風板板金の仕上げを行いました。
既存の屋根は化粧スレートで、表面の色が剥がれ、全体的にグレーっぽく見える状態でした。
そのため、今回は既存屋根との色味に近い、石付き屋根材セネターのグレーを使用して仕上げました。
遠くから見ると、既存の屋根との違和感も少なく、自然な見た目に仕上がっています。
今回の工事で最も重要だったのは、落下の危険があった破風板部分の補修です。
破風板を固定するための下地が傷んでいたため、通常のようにそのまま取り付けることはできませんでした。
そこで、屋根側から下地を吊り下げるような形で補強を行い、新しく破風板を固定できる状態を作ったうえで、破風板板金を施工しました。
下地の施工中の写真が残っておらず、その部分をご紹介できないのは残念ですが、仕上がりはしっかりと固定され、破風板としての形もきれいに再現できています。
切妻屋根では、破風板まわりから水が入り込むことが多く、注意が必要な部分です。
特に築年数の経過したハウスメーカーの建物では、現在のような専用部材ではなく、独自に加工された簡易的な板金役物が使われていることがあります。
そのような納まりは、水が回りやすい構造になっている場合もあり、破風板や下地の腐食につながることがあります。
今回の補修により、破風板が落下する心配はなくなり、安全な状態に復旧することができました。
お客様にも安心していただける工事になったと思います。
ありがとうございました。








