


神奈川県厚木市で、屋根と外壁の現場調査を行いました。
今回確認した屋根は、化粧スレートの屋根でした。
全体的に屋根材に反りが出ており、屋根材同士が密着せず、隙間が開いている状態でした。
このような症状は、現場調査をしていると時々見かけます。
おそらく製造段階での不具合が関係しているのではないかと思われます。
写真では非常に分かりにくく、お客様にもなかなか伝わりづらい症状です。
しかし、実際に肉眼で確認すると、屋根材同士の隙間がかなり開いているように見えます。
広いところでは、およそ1センチほど隙間が開いていました。
化粧スレート屋根の反りで注意しなければいけないのは、強風時のリスクです。
屋根材と屋根材の間に隙間があると、強い風が吹いた時に、その隙間へ風が入り込む可能性があります。
ひどい場合には、屋根材が割れて飛ばされてしまうこともあります。
また、表面で1センチほど隙間が開いているということは、重なっている下側の屋根材も反っていると考えられます。
そのため、屋根材1枚全体で見ると、実際にはもっと大きく反っている可能性があります。
普段の雨であれば、すぐに大きな問題になるとは限りません。
しかし、大雨の時には、その隙間の中に水を多く含んでしまい、ルーフィングへ雨水が流れ込む量が増えるリスクがあります。
今回の屋根は、全体的に見ても屋根材の割れやひびは確認できませんでした。
そのため、今すぐ工事をしなければいけないという状態ではありません。
ただし、この先何年も問題なく大丈夫とは言い切れません。
そのため、お客様には今後の安心を考え、屋根カバー工事の検討をおすすめいたしました。



屋根の状態とあわせて印象的だったのが、雨どいの角の部分の割れです。
南側の軒どいが長いお宅で、鉄芯が入っていない塩ビだけの雨どいの場合、このような割れが見られることがあります。
雨どいは、気温や日差しの影響で伸び縮みします。
特に南側は日当たりが良く、熱の影響を受けやすいため、雨どいの伸縮も大きくなりやすい場所です。
その負担が角の部分に集中すると、今回のように割れてしまうことがあります。
このような現場では、アイアンと呼ばれる鉄芯入りの雨どいを使うことをおすすめしています。
以前は、伸縮ソケットという雨どいの伸び縮みに対応する部材もありました。
しかし、その部分に水が溜まってしまったり、雨水の流れが悪くなってしまったりすることが多く、現在では伸縮ソケットは発売されていません。
塩ビの雨どいは多くの住宅で使われていますが、軒どいが長い現場や日当たりの強い面では、長い目で見ると難しい場合もあります。
屋根材の反りや雨どいの割れは、写真だけでは分かりにくい症状です。
しかし、実際に現場で確認すると、将来的なリスクが見えてくることがあります。
すぐに工事が必要ではない場合でも、今後どのような不具合につながる可能性があるのかを知っておくことが大切です。
