


この日の天気予報は、一日中雨という予報でした。
屋根工事は、雨の日には現場作業ができないことも多くあります。
そのため、前日に現場へ行き、雨の日に作業場で加工できるように、必要な部材の寸法を取っておきました。
雨の日は現場に出られない代わりに、作業場で板金加工を行います。
また、時間に余裕のある雨の日には、普段なかなかできない道具や機械の調整も行います。
今回は、折り曲げ機の調整を行いました。
まずは、3メートルの折り曲げ機です。
折り曲げ機には、ゲージという折り曲げ幅を合わせるための可動式の部分があります。
そのゲージが左右で少しずれていたため、正確に折り曲げができるように調整しました。
その後、2メートルの小型の折り曲げ機も確認しました。
この小型の折り曲げ機は、通称バッターと呼ばれています。
こちらは折り曲げ幅のゲージが6ミリで固定されているのですが、確認すると1ミリほどずれていたため、こちらも調整しました。



板金加工では、1ミリのずれでもとても気になります。
片側だけなら1ミリのずれでも、両方を折り曲げる場合には、合計で2ミリのずれになってしまいます。
完成したものを現場で取り付けてしまえば、見る人によっては分かりづらいかもしれません。
しかし、製作から取り付けまで自社で一貫して行っていると、こうしたわずかな違和感にも気づきやすくなります。
加工している時点で、少しのずれがストレスになることもあります。
そのため、折り曲げ機の調整は、きれいな板金役物を作るためにとても大切な作業です。
調整が終わると、気持ちよく板金加工に入ることができます。
この日の加工作業は、予定していたものが終わり次第、終了となります。
作るものがない時には、棟の下地など、いつでも使える部材を作りためておくこともあります。
ただ、今はそのストックも十分にあるため、これ以上作ることはできません。
屋根工事は天気に左右される仕事です。
しかし、雨が降ったからすぐに休みという日ばかりになってしまうと、職人にとって不安定な仕事になってしまいます。
そのため、雨の日でも作業場でできる仕事を用意し、できる限り仕事が止まらないようにしています。
現場に出ていない日でも、板金加工や機械の調整など、良い工事につながる準備は続いています。
