


今回は、バルコニー修理の初日の様子をご紹介いたします。
現場を確認すると、バルコニー表面のサイディングが外れかけており、特に傷みのひどい部分では、サイディングが2枚ほど斜めになっている状態でした。
このような状態の場合、表面だけを直しても根本的な解決にはならないことが多いため、まずは外壁材をばらし、中の下地や構造部分を確認していきます。
工事前から特に気になっていたのが、バルコニーの立ち上がり壁の上に取り付けられているアルミ笠木です。
このアルミ笠木が、約3センチほどずれていました。
実際に解体して内部を確認すると、重要な梁が腐食しており、梁そのものが落ちてしまっている状態でした。
この梁の腐食と落下が、バルコニー全体の下がりにつながっていた大きな原因です。
本来であれば、バルコニー全体を解体し、作り直すことも検討する必要がある状態でした。
しかし今回は、お客様から
「今後それほど長く使う予定はないので、とにかくバルコニーが落ちないように補修してほしい」
というご要望をいただいておりました。
そのため、全面的な作り直しではなく、必要な部分を補強する補修工事として進めることになりました。
補修工事であれば、全面的に作り直す場合と比べて、費用をおよそ3分の1程度に抑えられるケースもあります。



前編では、バルコニー表面のサイディングの浮きや、アルミ笠木のズレ、そして内部の梁が腐食して落ちていた状態についてご紹介しました。
ここからは、補強工事の内容です。
まず、落ちてしまっていた梁をジャッキで持ち上げ、できる限り元の位置に戻していきます。
その後、梁に対して鉄骨アングルを取り付け、しっかりと絡ませるように補強しました。
さらに柱の部分にも鉄骨を取り付け、アングルで固定することで、バルコニーの下がりを改善していきます。
この補強により、バルコニーの状態はかなり安定しました。
もちろん、すべてを新しく作り直す工事ではありませんので、完全な新築同様の状態になるわけではありません。
しかし、お客様のご要望である「落下しないように安全性を高める」という目的に合わせた補修としては、現場の状態に応じた施工ができたと思います。
その他の部分も下地を補強し、初日の作業で何とか形が見えてきました。
今回は、できるだけ費用を抑えて仕上げることも重要な条件です。
そのため、仕上げ材には金属サイディングではなく、板金角波を使用する予定です。
板金角波は、金属サイディングと比べるとシンプルな仕上がりになりますが、補修工事では費用を抑えながら外部をしっかり仕上げられるメリットがあります。
初日の作業はここまでです。
明日も引き続き、下地の補強作業を進めていきます。
バルコニーの傷みは、外から見えている以上に内部で進行していることがあります。
サイディングの浮き、笠木のズレ、バルコニーの傾きなどがある場合は、早めの点検をおすすめいたします。