「谷板金が劣化していると知り合いの大工さんからいわれて…」とのご相談
こんにちは。現場管理桑畑です。
吉田町のW様から、谷樋板金交換のご依頼がありました。
知り合いの大工さんから、「金属疲労で破損しそうだから交換したほうがいいよ」と言われたそうです。
実は過去に谷樋板金の劣化による雨漏りを経験した過去があるとの事で、早めに交換することとなりました。
【施工前】金属製の谷樋は波打ちと黒ずみが




一見問題がなさそうに見える谷樋ですが、波打ちや黒ずみが見られます。
実は、これらが金属疲労の症状なんです。下記の症状がでてきたら谷樋交換のサインです。
- 表面が波打っている・へこんでいる
- サビや黒ずみが広がっている
- ハンダや継ぎ目にひびがある
- 雨のあとにポタポタと音がする
- 屋根裏や軒先に雨染みが出てきた
今回は耐用年数25〜35年の「カラーステンレス製谷樋」への交換をご提案しました!
谷樋まわりの瓦を外して、古い板金を撤去




谷樋板金は屋根材の下に入り込んでいるので、交換するには瓦の撤去が必要です。W様邸は昔ながらの土葺き瓦屋根でした。必要最低限の範囲で瓦を丁寧に撤去しました。
現れた谷樋板金は全体が黒くなっており、端のほうにはサビも見られました。まさにベストな交換タイミングです。
最大35年持つ!カラーステンレスの谷樋を設置
現場で寸法を細かく計り、工場で加工した新品の谷樋板金を設置します。今回は非常に丈夫なカラーステンレスを使用しました。


カラーステンレスの特徴
- サビに非常に強い
塩害(潮風)や酸性雨にも強く、海沿いの建物に最適。
通常のトタンやガルバリウムよりも、サビの発生が圧倒的に少ない。 - 塗装不要・メンテナンスが楽
カラーは「酸化皮膜」や「真空蒸着」で付けられているため、塗料のように剥がれたり色あせたりしにくい。再塗装の必要がほぼない。 - 高い耐久性と強度
ステンレス特有の強度があり、風や雪、紫外線にも強い。屋根材や外装材として長期使用が可能。 - 環境にもやさしい
リサイクル性が高く、再利用が可能。長持ちするため廃棄物も少なく、エコ建材としても注目されている。
棟瓦がズレていたので一部並べ直し


谷樋とは別で、棟瓦が少し不安定でずれていたので修繕することに。
土葺き部分に黒漆喰を詰め、その上に棟瓦をきれいに並べて針金で固定しました。
※黒漆喰は白漆喰に炭などを混ぜたもので、より耐候性が高く汚れが目立ちにくいメリットがあります。
「棟瓦」(むねがわら)とは?
屋根の一番高い部分(棟)に取り付けられる瓦のことです。
屋根の左右の瓦をおさえ、雨水の侵入を防ぐ役割を持っています。
また、屋根全体の仕上がりを美しく見せる装飾的な役割もあります。
【施工後】谷樋が新品になり、雨漏りの心配がなくなりました!


一時撤去した瓦をキレイに戻し、無事施工完了しました!
カラーステンレスは超高寿命なので、今後30年はほぼノーメンテナンスでOKです。
W様も「前は雨漏りして大変だったから、事前に直せてよかったです」とホッとされていました。
壊れる前に修繕すれば結果的に修繕費用も安くなるので、非常に良いメンテナンスとなりました。
板金交換以外にも、瓦並べ直しや漆喰補修も承ります!


今回の様に瓦を一部撤去する工事の時は、瓦のずれもついでに直すことが多いです。
- 瓦の列や棟が曲がって見える
- 明らかに瓦がズレている
などを発見したら、お気軽に屋根リフォーム相談窓口までお声がけください!
部分補修も大歓迎です^^
↓↓瓦のズレ修繕の施工事例もぜひご覧ください


最後までご覧いただきありがとうございました!