「屋根の点検をお願いしたい」とのお問い合わせから発覚
こんにちは。現場管理桑畑です。
藤枝市にお住まいのM様から、屋根点検のご依頼がありました。
「築年数も経っているため、一度点検してもらおうと思って」と、当社HPからお申し込みくださいました。誠にありがとうございます!
【施工前】屋根の状態を見ると、谷板金に穴があいていました




M様邸は瓦屋根で、屋根材自体は異常がなかったのですが谷板金に穴がいくつもあいていました。
谷板金は銅板でできており、緑青(ろくしょう)が発生していました。おそらくこの緑青と酸性雨が反応して穴があいてしまったのでしょう。
幸い瓦屋根の下にあるルーフィングは傷んでいなかったので雨漏りはしていませんでした。ただ、このまま放置すると雨漏りにつながるのも時間の問題です。
銅板にかわる超高耐久素材の谷板金への交換をご提案しました。


青緑の部分が緑青です。ところどころ穴があいているのがお分かりいただけるでしょうか?
なぜ銅板に穴があくの?
銅板にできる緑青(ろくしょう)は、本来は銅の表面を守る安定したサビですが、環境によっては問題を起こします。特に、酸性雨と反応すると腐食が急速に進むことがあります。酸性雨の成分が緑青や銅そのものを溶かし、少しずつ金属が薄くなり、最終的には穴あきにつながります。
いまでは銅板を谷板金につかうことはなくなった?


銅板の谷板金は、およそ40~50年以上前から一般的に使われていた材料です。昭和の住宅では「耐久性が高い・加工しやすい・美観が良い」という理由から、多くの屋根で採用されていました。
しかし現在は、
- 酸性雨の影響で劣化しやすい
- 材料価格が高騰した
- 他材(ガルバリウム・カラーステンレス)の性能向上
といった理由から、新築でもリフォームでもほとんど使用されなくなっています。
現在の主流は、ガルバリウム鋼板・ステンレス・カラーステンレスです。
見事に穴があいた谷板金をカラーステンレスに交換
谷樋まわりの瓦を一時撤去


谷板金は瓦の下に入り込んでいるので、交換するには瓦をどかす必要があります。
まずは必要最低限の範囲で瓦を一時撤去しました。
続いて、土葺きの屋根だったので軽く清掃をし、穴だらけの谷板金を取り外しました。
丈夫なカラーステンレスを設置


交換したのは「カラーステンレス」という超高耐久素材です。
カラーステンレスのメリット
- 高耐久でサビに強い:ステンレスがベースのため、酸性雨や経年劣化に強く、穴あきリスクが低い。
- 軽量で強度が高い:屋根への負担が少なく、谷部分でも変形しにくい。
- カラー選択ができ景観に馴染む:外観に合わせた色で施工でき、金属感を抑えた自然な仕上がりが可能。
以前の谷板金に近いお色のブラウンをチョイスし、瓦屋根に馴染むようにしました。
↓↓カラーステンレスは外壁カバーにも使えます。事例はこちら!


【施工後】谷板金を交換し、キレイになりました!


瓦を元通りにし、清掃をしたら施工完了です!今回交換した谷板金は約40年持つので、安心してお過ごしいただけます。
M様は「穴があいているなんてい全然気が付きませんでした。点検を頼んでよかったです!」と喜んでいただけました。
屋根の不具合はなかなか気づきにくい!早めに点検を


屋根は上部にあるため、なかなか不具合に気づきづらいですよね。雨漏りが起こってから修理依頼をする方もたくさんいらっしゃいます。(M様のように、雨漏り前に発見できるのがベストですが)
- 屋根の谷間が黒っぽい、または青緑色になっている
- 谷板金が波打っている
- 屋根裏や天井にシミが出てきた(すでに雨漏りしている可能性大)
といった場合は、谷板金が劣化しているサインです。
新築から年数が経っている方や「うちって一度も点検・リフォームをしたことがない?」と思い当たる方はぜひ当社の無料点検をご利用ください!
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最後までご覧いただきありがとうございました!








