「瓦屋根だと地震が心配で、軽くできますか?」とのご相談。
こんにちは。現場管理桑畑です。静岡県焼津市で、「屋根を軽くしたい」とのお問い合わせがありました。
昨今地震の被害が頻発していますし、南海トラフ地震も高い確率で起こると言われていますよね。
そのため、T様のように地震対策で屋根を葺き替えたいというご相談は増えています。
※屋根を軽くすると重心が下がり、地震の時に揺れが小さくなります。
※絶対に倒壊しないというわけではありません。
【施工前】屋根瓦は色あせがあり、劣化している状態でした
築30年以上は経っているというT様邸。屋根をドローンで撮影したところ、陶器瓦の色ムラが見受けられ温水器も設置されていました。
今すぐ修理が必要という状態ではありませんでしたが、地震対策のため軽量の屋根材に葺き替えをすることに。
瓦がお好きな方もいらっしゃいますので、屋根の軽量化なら絶対金属屋根にしないと!というわけでありません。
現在は比較的軽量な瓦屋根もありますし、もっと軽量なガルバリウム鋼板もあります。
当社ではいつも、見積もりの段階から素材や工法をお施主様と相談しご提案しております^^
T様にも各屋根材のメリット・デメリットをご説明したところ「軽さ優先で」とのご要望がありガルバリウム鋼板の屋根材「シルキーG2」をご提案しました。
また、屋根には温水器が設置されていましたが、現在は使用していないので撤去することにしました。
オイルショックをきっかけに1990年代から太陽熱温水器ブームが起こりましたが、もし現在使用していない温水器がある方は早めに撤去することをお勧めします。
屋根の上には何も置かないほうが耐久性がアップしますし、地震で落下する危険性もありますので。
【施工開始】陶器瓦からシルキーG2へ屋根葺き替え工事
今回の事例で施工中の画像を撮り忘れていました、すみません。
イラストで簡単に説明します。
瓦や温水器を撤去して、下地とルーフィング張り
屋根葺き替え工事では、既存の屋根を撤去します。
①瓦と瓦を固定していた葺き土(ふきど)を全て撤去し、キレイに清掃
②T様邸は築30年で下地の劣化があったので、下地の合板も新たに設置
③防水シートを張る
(下地が傷んでいない場合は、防水シートのみ張るケースもあります)
④新しい屋根材を被せる
シルキーG2を設置して、屋根板金を被せる
屋根材は福泉工業株式会社の「シルキーG2」です。こちらは
・約25年耐久
・断熱材があらかじめ付いている
という特徴があり、長持ちする+夏は涼しく、冬は暖かく過ごせます。
最後に屋根のてっぺんと端に屋根板金を設置して完了です。
屋根のてっぺんは棟板金(むねばんきん)、屋根の端はケラバ板金を設置しました。
下記リンクでは瓦屋根からの葺き替え工事の様子が写真付きで紹介されています。下地を二重にして断熱効果をより高めている事例です。ぜひ合わせてご覧ください^^
【施工完了】 瓦から金属にすることで屋根が軽くなり、地震に強い戸建てへ!
今回は瓦から金属屋根にすることで、無事屋根を軽くすることができました。
T様も「不安要素が減ったので、安心して暮らせます」と喜んでくださいました!
冒頭にも書きましたが、近年は地震対策として屋根を軽量化する方が増えています。
ただ、必ず数社に相見積もりをして金額や接客態度などを比べ、信頼できる業者に依頼してください。
当社ではお施主様の意向を踏まえ、最適な方法をご提案させていただきますので、お気軽にご相談くださいね!
最後までご覧いただきありがとうございました!