雨漏りのご相談があり現地調査にお伺いいたしました。和風のお宅で2階は瓦葺で1階は銅板で一文字葺きを施工していました。今回の雨漏りは1階の銅板部分からの雨漏りで、傾斜が緩勾配のため下葺き材のルーフィングが傷み雨漏りが発生しているようでした。部分的に下地の木材も傷んでいる状況で施主様が防水テープで補修をされている状況でした。昔の一文字葺きはあまり勾配を気にせず緩勾配でも施工されていることが多く雨漏りのご相談を多くいただいております。下地補強で構造用合板を施工して緩勾配でも施工できる立平葺きをご提案させていただきました。












緩勾配(かんこうばい)とは、屋根の傾斜が3寸勾配(約16.7度)以下の屋根を指します。緩勾配の屋根のメリットは傾斜がないので足場を組まなくても作業できる場合や屋根の施工面積が小さくて済むので材料費や施工費が安く上がります。デメリットでは傾斜が少ないので水はけが悪くなり雨漏りが発生しやすく屋根材の劣化が早まります。また屋根材の制限がありたて葺きでの施工になります。
一文字葺きの上に立平葺きをカバー工法で重ね葺き工事施工工程
①ベランダ撤去・合板張り
ベランダを一時撤去して、構造用合板を垂木に留めていきます。


















②ルーフィング張り
軒先から順にルーフィングを張っていきます。


















③役物取り付け・本体張り
役物のケラバ唐草・軒先唐草を取り付けたら本体の立平を張っていきます。












立平葺きはガルバリウム鋼板でできているので軽く地震に強い屋根材です。最近新築でもよく見かける屋根材になります。一番低い軒先から一番高い棟までが1枚のつなぎ目のない屋根材になっていますので止水性が高く勾配(傾斜)の緩い屋根に施工できるのが大きな特徴です。
④棟取り付け・壁際雨押え板金
棟下地を本体の突き合せ部分に取り付け棟包みの板金を被せていきます。最後に壁際の雨押え板金を取り付けたら完成です。












⑤完成
セリオスプライムのダークブラウンで施工しました。和風にも違和感なく落ち着いた色合いになります。この度は弊社に工事のご依頼をいただきましてありがとうございました。


















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