屋根から音がするのはなぜ?原因の調べ方や対処方法、具体例を紹介します

屋根から音がするのはなぜ?原因の調べ方や対処方法、具体例を紹介します

ガタガタ、キシキシと屋根から聞こえる音に悩まされていませんか?
屋根の異音は単なる気象現象から深刻な構造問題まで、さまざまな原因が考えられます。
原因によっては早めに対処をすることで大きな被害を食い止めることができるので、気になったら専門家に相談することもご検討ください。

この記事では、屋根から音がする原因を様々な視点から紹介します。
対処方法や専門家への相談のタイミングまで詳しく解説しますので、屋根の音でお困りの方は最後までご覧いただけますと幸いです。

目次

屋根から音がする主な5つの原因と対処方法

まずは屋根から聞こえる音の原因について音の特徴や発生タイミング、それぞれの対処方法を詳しく見ていきましょう。

①風による異音

屋根からの音 原因 風による異音 (2)

強風が吹くと屋根材やアンテナ、換気口などが振動して「ガタガタ」「ヒューヒュー」といった音が発生します。
特徴としては風が強い日や台風時に顕著に現れ、断続的でリズミカルに音が鳴ります。
特に、以下のようなケースが一般的です。

屋根材の緩み: 瓦やスレートが固定不足で動く。
→屋根材の固定や葺き替えなどの屋根リフォーム
アンテナの振動: 古いテレビアンテナが風で揺れる。
→結束バンドや金具を使用してアンテナを固定、使用していない場合はアンテナの撤去
換気口の隙間: 隙間から風が入り、笛のような音を出す。
→換気口の隙間にコーキング剤を充填する

②雨による異音

屋根からの音 原因 雨による異音

雨が屋根に当たる音は「ポタポタ」「ザーザー」と聞こえますが、異常な音には以下のような原因が考えられます。

雨樋の詰まり: 落ち葉やゴミが詰まり、水が溢れて異音を出す。
→雨どいの清掃、交換
屋根材の隙間: 隙間から水が滴り、金属部分に当たると「カンカン」と響く。
→防水テープでの応急処置、コーキング剤を充填、屋根のリフォーム
雨漏りの兆候: 天井裏で水滴が落ちる音。
→雨漏り修繕工事東京都八王子市

③温度変化による膨張・収縮

屋根からの音 原因 温度変化による異音

昼夜の気温差が大きい時期は屋根材や木材が膨張・収縮して「キシキシ」「パキッ」という音が発生しやすくなります。
朝晩の冷え込み時や急な天候変化時に単発的で鋭い音がする場合は以下の原因を疑いましょう。

金属屋根: 温度変化に特に敏感な金属は伸縮音が顕著に現れる。
木造構造: 梁や垂木が湿気や温度で動く。
新建材: プラスチックや合成素材も上記同様に音を出す。
→屋根裏の換気を改善(通気口を増やす)、屋根を伸縮の少ない素材へ葺き替え

④動物や虫の活動

屋根からの音 原因 動物による異音

屋根裏や屋根材の隙間に動物や虫が住み着くと、異音が発生します。
夜間や早朝に活発に動くことが多く、以下のような動き回る音やリズミカルな音がする場合は可能性が高くなります。

ネズミ: 「カリカリ」「ガサガサ」と爪や歯でかじる音。
: 「バタバタ」と羽ばたく音や巣作りの音。
ハチやシロアリ: 「ブーン」や「カサカサ」と壁を削る音。
→屋根裏に忌避剤(ネズミ用スプレーなど)を設置、隙間を金網やコーキング材で塞ぐ

⑤経年劣化や構造の問題

屋根からの音 原因 経年劣化による異音

築年数が経過した家では特定の条件下でなく、日常的に異音が聞こえる場合も。鈍い音や不規則な音がする場合は、以下のような劣化が考えられます。

釘の緩み: 屋根材を固定する釘が緩み、動くたびに音が出る。
→釘の打ち直し
屋根裏の崩落: 古い断熱材や木材が崩れる。
→屋根の葺き替え工事
基礎の歪み: 家全体の歪みが屋根に影響を与える。
→構造診断(基礎や梁の補強)

異音はどこから?原因を特定する方法

では、実際に何が原因で異音が発生しているのか調べてみましょう。
音やタイミングから推測する方法や、それ以外での調査方法を紹介します。

音の種類から原因を推測する

屋根の異音の原因を特定するには音の種類や発生タイミングを観察することで、ある程度予測ができます。

聞こえる音発生タイミング考えられる原因
ガタガタ強風時緩んだ屋根材、アンテナ
ポタポタ雨天時雨樋の詰まり、雨漏り
キシキシ朝晩温度変化による膨張
カリカリカリカリネズミや虫の活動
ドン、ゴト不定期屋根裏の崩落、劣化

異音の点検方法

音だけでは大体の原因は分かっても、実際に目で見なければ起こっている問題を確定させることはできません。
ここでは点検方法の手順を紹介しますが、高所作業や屋根裏点検は危険を伴うため、業者に点検を依頼しましょう。

1.音の発生場所を確認: 屋根のどの部分(中央、端、屋根裏など)から聞こえるか特定する。
2.天候との関連をチェック: 風、雨、気温変化のタイミングで音が変化するか観察する。
3.屋外を目視: 梯子を使い、緩んだ瓦や雨樋の状態を確認する。
4.屋根裏を点検: 懐中電灯で動物の糞や巣、湿気がないか確認する。

専門家に相談するタイミングはいつ?

温度変化による異音の場合で状態が軽度な場合などは様子見で問題ないこともあります。
しかし、状況によってはできるだけ早めに専門業者に相談をしなければ問題が解決せず、被害が拡大する恐れもあります。
ここでは専門家に依頼するタイミングはどんな時か詳しく解説します。

音が頻繁で大きい

屋根の音 相談するタイミング 音が頻繁で大きい

ガタガタ、ドン、ゴトと、音が頻繁であり大きければ夜眠れない、仕事や勉強に集中できないなどストレスに繋がる恐れがあります。
耳栓をするにしても不便でしょうし、建物に何か起こっているのではないかと心配にもなりますよね。
また、屋根の上など外装に問題が起こっている場合は近隣の方も音で困っているかもしれません。

屋根の修理業者は無料で点検を行ってくれるところが多いです。
「何が原因か分からない」という状況でも調査をしてくれますので、まずは相談をしてみましょう。

雨漏りの症状が起こっている

屋根の音 相談するタイミング 雨漏り

天井にシミができている、クロスが剥がれている、カビが生えているなどの雨漏りの症状を発見した場合はできるだけ早めに専門家に相談をしましょう。

雨漏りは自然回復することは決してなく、被害は徐々に拡大し、最悪の場合は漏電や火災にも繋がる深刻な状態です。

屋根修理や雨漏り修理を行っている業者に、異音と雨漏りの症状について分かることを伝えれば早急に調査をしてくれるでしょう。

築10年以上で異音が増えた

屋根の音 相談するタイミング 築年数

使用されている建材にもよりますが、お住まいは大体10年くらいでメンテナンス時期がくる場合が多いです。
特に、屋根板金を釘で固定している場合は熱膨張によって10年ほどで釘が緩んできます。熱膨張とは、温度の上昇と下降によって板金が膨張・収縮を繰り返す現象です。

釘が緩むと屋根板金が浮いてバタバタと音を立て、隙間ができることで雨漏りにも繋がります。
音に気が付かない場合も多いので、築10年経ったら専門業者に調査を依頼されることをおすすめします。

動物の糞や巣を見つけた

屋根の音 相談するタイミング 鳥の巣

屋根には鳥や虫、ハクビシンやイタチなどの動物が住み着く場合があります。
自分たちの生活空間に侵入者がいて、常に音がするという状況は思った以上にストレスが溜まるものです。
音だけでなく糞尿による被害や建材を食べられてしまう恐れもあります。

動物や虫の可能性が考えられる場合は一刻も早く専門業者に相談をしましょう。

屋根の調査なら、私たちにお任せください!

屋根リフォーム相談窓口は、屋根工事の専門家が集まったトータルリフォームネットの静岡県と八王子を拠点にした有志のメンバーで構成されています。当団体では、お住まいの屋根・外壁リフォームでお悩みの方のために、各種ご相談にお応えしております。
相談だけ、点検だけでも大歓迎です。お気軽にお問合せください。

屋根リフォーム相談窓口で施工した具体例

では、実際に屋根からの異音で屋根リフォーム相談窓口へご相談いただいたケースを紹介します。
何が原因で、どのような工事を行ったか詳しく紹介いたしますのでご参考になさってください。

静岡県島田市「強い風が吹くと屋根でバタバタ音がする」

島田市棟板金_Befor3_yane

風が強い日に限って屋根から音がするというケースです。
ドローンを飛ばして調査をしたところ、屋根頂上に設置せしている棟板金が赤くサビていました。
棟板金を留めていた釘が緩み、浮いてしまっていたことから風の強い日には大きな音を立てていたことが分かりました。

着工し、板金を剥がしたところ下地である貫板が腐食していたので釘を打ち直したところで固定はできませんでした。

島田市棟板金_After3

真っ赤になっていた棟板金と、その下地である貫板は撤去して新しいものへ交換しました。

既存の貫板は木製でしたが、今回の施工で樹脂製の貫板へリフォームしています。
木製よりも耐水性に優れ、劣化しにくい貫板です。

また、棟板金はSGL鋼板が採用されました。
軽量で丈夫なガルバリウム鋼板を更に改良し、より耐久性を高めた建材です。

この工事で風の強い日でも音がせず、雨漏りにも強い屋根になりました。

\詳しい施工事例はこちら/

東京都八王子市「雨どいの流れが悪く、屋根に雨水が垂れてきて音が気になる」

雨の日に雨水がボタボタと音を立てていたこととをきっかけにご相談くださいました。
写真のように雨どいには大量の泥が詰まっており、雨水が正常に流れずに溢れて音を立てていました。

また、広小舞という軒先の板が無くなっていたため、雨どいの交換と破風の交換を提案しました。

水勾配が取れるように木製の破風を取り付け、結露防止のためにルーフィング(防水シート)を張っています。
その上から板金を取り付け、腐食しにくく強度の高い雨どいの下地ができました。

設置した破風に雨どいの金具を45cm間隔で取り付けています。これは積雪によって雨どいが下がらないためのベストな幅です。

金具に新しい雨どいを設置して完成です。
雨水が雨どいから溢れず、屋根から下水へとスムーズに流れるようになりました。

\詳しい施工事例はこちら/

屋根のお困りごとは屋根リフォーム相談窓口へご相談を!

屋根から聞こえる音は、風や雨、動物、経年劣化などさまざまな原因があります。
音の種類やタイミングを観察し、適切な対処を行うことで大きなトラブルを防ぐことが可能です。

ただ、ご自身で点検・補修を行うのは危険を伴い、誤った方法では被害を拡大させてしまう恐れも。
安全性や確実な対処をするには専門家への相談がおすすめです。

私たち、屋根リフォーム相談窓口は屋根のことを熟知したプロフェッショナル集団です。
「異音が気になる」「そろそろリフォームをしたい」「屋根の劣化が心配」など、何でもお気軽にご相談ください。
お客様のご希望内容を最優先に、屋根の状態に合わせたベストなプランを提案・施工いたします。

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この記事を書いた人

屋根リフォーム相談窓口のホームページをご覧いただき、ありがとうございます!
静岡県と八王子を拠点とした屋根工事の専門店5社で構成される当団体は、正しいリフォームを適正価格でご提供するために、工事の施工はもちろん、各工事のセカンドオピニオン、相談窓口として、地域貢献を目的に設立されました。
加盟店は、毎月、屋根工事に関する勉強会を行い、高品質で適正価格の屋根リフォームをご提供している地域密着の施工店ばかりです。
屋根のリフォーム、雨漏りでお困りの方、ご相談だけでも構いませんので、お気軽にご相談ください!

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