瓦からガルバリウム屋根への葺き替えで後悔しない!雨音を防ぐおすすめ屋根材3選

瓦からガルバリウム屋根への葺き替えで後悔しない!雨音を防ぐおすすめ屋根材

「瓦からガルバリウム屋根へ葺き替えたら、雨音が気になるのでは?」
そんな不安をお持ちではありませんか?

ガルバリウム製の屋根には、確かに雨が当たると音が響きやすい特徴があります。
とはいえ、耐震性やメンテナンスのしやすさを考えて、ガルバリウム屋根に葺き替えたいという方も多いでしょう。

この記事では、雨音を抑えられる防音効果の高い屋根を3つご紹介します!

目次

ガルバリウム屋根への葺き替えで雨音が変わるのはなぜ?

屋根の葺き替えをした後に「雨音が大きくなった」と感じるのは、屋根材の種類や屋根の構造によって、雨音の響き方が大きく変わるためです。
ここでは、室内での音の感じ方に影響を与える要因を見ていきます。

瓦とガルバリウム屋根では音の響き方が違う

瓦からガルバリウム屋根に葺き替えると雨音がうるさい?おすすめの防音対策4選(1)

瓦屋根は、1枚1枚の瓦が重なり合う構造をしており、空気の層が音を吸収します。

ガルバリウム屋根は1枚の板で広い面積を覆うため、雨粒が均等に屋根材に当たり、そのまま音が室内に伝わりやすいという特徴があります。
雨粒がぶつかったときに高い音が響きやすく「ポツポツ」「バチバチ」といった音が気になることがあります。

屋根材の下地と屋根裏の断熱材が音の響き方に影響する

屋根の構造や施工方法も雨音の響き方に影響します。
防音性を配慮して施工してくれる業者に依頼したり、あらかじめ音の心配を相談したりすると、対策してくれるでしょう。

屋根の下地(野地板・防水シート)の種類が影響する

野地板と防水シート

屋根の下には、野地板(のじいた)や防水シートが敷かれています。
野地板が薄かったり、音に配慮のない防水シート選びをしたりすると、雨音が気になることがあります。

  • 野地板が厚いほど、防音性が高くなる
  • 遮音性のある防水シートを使うと、音が軽減できる

屋根裏断熱の種類が影響する

屋根裏の断熱材は、本来は温度調整のためのものですが、音の伝わりを抑える効果も持っています。
お住まいに断熱材がしっかりと施工されていれば、屋根の材質が変わっても、音の大きな変化を抑えてくれます。

  • 断熱材があると、屋根に響く音がやわらぐ
  • 断熱効果の高い吹き付け断熱なら、さらに静かになる

【雨音対策】防音効果の高い屋根材3つをご紹介!

すべてのガルバリウム屋根がうるさいわけではありません。
選ぶ屋根材や施工方法によって、静かな住まいを実現することが可能です!

防音効果の高い屋根材①「石粒付ガルバリウム屋根」

石粒付ガルバリウム屋根とは?

ヴィクセン_施工後

石粒付ガルバリウム屋根は、ガルバリウム屋根の表面に細かい石粒を吹き付けた屋根材です。

一般的なガルバリウム鋼板と同じく軽量で耐久性に優れていますが、石粒をコーティングすることで、防音性が大きく向上しています。

石粒付ガルバリウム屋根の他の呼び方
  • ジンカリウム鋼板
  • 石粒付き鋼板
  • 自然石粒鋼板製屋根材
  • 天然石化粧屋根材
  • ストーンチップ鋼板
  • 砂付き金属屋根

メーカーごとに名前は違いますが、どれも同じ種類の屋根材です。

防音以外にもメリット満載!

石粒付ガルバリウム屋根には、防音性以外にも多くのメリットがあります。

耐久性が高い

耐久性が高いと言われているガルバリウム屋根の中でも、石粒付ガルバリウム屋根はさらに耐久性に優れています。
石粒のコーティングによって表面が保護され、通常のガルバリウム鋼板よりも、さらにサビにくく、長持ちします。

メンテナンスが簡単

表面の石粒が紫外線や風雨から屋根材を守るため、色褪せしにくいのがメリットです。
見た目を気にして塗装メンテナンスを行う手間がかかりません。

デザイン性が高い

石粒のカラーや風合いによって、一般的なガルバリウム屋根とは異なる、温かみのある外観になります。
洋風だけでなく和モダンの住宅にも馴染みやすく、屋根の見た目にこだわる方にもおすすめです。

石粒付ガルバリウム屋根の例|ヴィクセン(メトロタイル)

「ヴィクセン」はベルギー工場で一貫生産された、北欧で多くの人に支持されている石粒付ガルバリウム屋根材です。
軽量で地震対策にも適しており、高級感のあるデザインも魅力です。

表面に施されたストーンチップには屋根に当たる雨音を小さくする効果があるので、室内の遮音性が向上します

メトロタイル公式HP:ヴィクセン

防音効果の高い屋根材②「軽量瓦・防災瓦」

「瓦の持つ静かさはそのままに、もっと軽い屋根にできたら…」
とお考えの方には「軽量瓦」や「防災瓦」がおすすめです!

従来の瓦から軽量瓦や防災瓦に葺き替えると、屋根の防音効果を保ったまま、耐震性を高めることができます。

また、瓦ならではの日本家屋の美しさにこだわりたい方にも人気の選択肢です。

軽量瓦・防災瓦の特徴

軽量瓦や防災瓦は、耐震性にも配慮した進化した瓦です。

軽くても静か!優れた防音性能

軽量瓦や防災瓦は、空気層を含む構造により、雨音や外部の騒音を効果的に吸収し、静かな室内環境を保ってくれます。
この特性は、重さが変わっても従来の瓦とほとんど変わりません。

従来の瓦と比べて約半分の重さ

軽量瓦は、一般的な瓦と比べて約50%も軽量化されています。
建物への負担を軽減し、地震時の倒壊リスクを軽減できます。

重心が低くなり揺れにくくなる

防災瓦や軽量瓦は、従来の瓦よりも軽量で屋根の重心が低くなるため、建物の揺れを抑えやすくなります。
揺れの大きさが抑えられると、屋内の家財も倒れにくくなります。

耐久性も優れている

瓦自体は耐久性が高く、適切なメンテナンスを行えば50年以上使用できるものもあります。

軽量瓦・防災瓦の例|ルーガ(ケイミュー)

「ルーガ」は、一般的な瓦の約1/2の重さで耐震性に優れ、防音・断熱効果も高い屋根材です。
ケイミューが行った、屋根材の上に水を落とす試験では、陶器瓦とほぼ同等の音量でした。

ケイミュー公式HP:ルーガ

防音効果の高い屋根材③「断熱材一体型屋根材」

ガルバリウム屋根の中でも、屋根材そのものに断熱材が組み込まれた「断熱材一体型屋根材」というものがあります。

こうした屋根材を選ぶのも、効果的な雨音対策です。

断熱材は外気温の暑さ寒さを家の中に伝わりにくくする役割を持っていますが、音を軽減する効果もあります。

吸音材・遮音材の追加よりも「断熱材一体型屋根材」がおすすめです

雨音を軽減するために、ガルバリウム鋼板の下に吸音ボードや遮音シートを敷いて施工する方法もあります。
屋根の防音対策として開発された商品なので、直接原因に対処することができます。

ただし、施工の手間が増えるので結果的にコストが上がる点がデメリットです。
「断熱材一体型屋根材」を選べば、屋根と断熱材が一体化しているため、個別に吸音ボードを張ることなく防音・断熱効果を得られます。

断熱材一体型屋根材の例|シルキーG2(福泉工業)

裏面にウレタンフォームとアルミライナー紙を採用し、断熱性と防音性を向上させています。
ウレタンは最も断熱性能が高い素材の一つで、熱を遮るだけでなく、雨音や外部の騒音も効果的に軽減します。

軽量で耐久性にも優れ、静かで快適な住環境を実現。
防音性を重視する方におすすめの屋根材です!

福泉工業公式HP:シルキーG2

実際の屋根葺き替えでの防音対策をご紹介!

静岡県富士宮市|瓦屋根から石粒付ガルバリウム屋根「セネター」への葺き替え工事

BEFORE
AFTER

ご覧の通りピカピカの瓦屋根で、職人たちも「どうして壊すの?」と思ってしまうほど良好な状態ですが、昨今の地震のニュースを見ていて瓦を降ろす決断をされたそうです

使用したのは、デクラの「セネター」という屋根材です。
石粒付ガルバリウム屋根発祥の国、ニュージーランドの工場で生産している屋根材です。
先ほどご紹介した「ヴィクセン」もよく加盟店で施工しますが、こちらの「セネター」も高品質で、イチオシの屋根材です!

つい最近、漆喰の補修工事をしたばかりで、お客様は瓦の快適さを本当に気に入られていました。
特に「ガルバリウム屋根は雨音がうるさくなるのでは」と懸念されていましたが、石粒付ガルバリウム屋根なら、防音対策もされています

デクラ公式HP:セネター

既存の瓦屋根をバラしていきます。
解体作業は、午前中にしか行いません!
瓦を撤去した場所に、確実にその日のうちに野地板と防水シートを貼るためです。
夜間に雨が降っても心配ないようにしています。

ラーチ合板を貼っていきます。元の下地を撤去せずに合板を貼ります。
撤去処分費の節約と、元の下地による防水や断熱の効果があるためです。
空気層を確保する事でさらに断熱効果が生まれます。

セネターを施工していきます。
軒先から1枚ずつ、上に向かってビス留めで張っていきます。
一番頂点まで張り棟を取り付けると完成にです。

静岡県富士市|瓦屋根から断熱材一体型ガルバリウム屋根「シルキーG2」への葺き替え工事

BEFORE
BEFORE

築年数が経っているお宅の耐震のための瓦降ろしです。
やはり、地域がら地震に備えたリフォームのご依頼を多くいただきます。

こちらのお客様は断熱材一体型のガルバリウム屋根、シルキーG2を選択されました。
雨音を抑えて、しっかり断熱してくれるので、リフォーム後も快適にお過ごしいただけます!

作業後の通り雨などが心配ですので、片面だけ瓦をバラして、まずは下地まで仕上げてしまいます。
下地まで作業できないと、ブルーシートで覆うことになりますが、ブルーシートだけでは防水性が不完全なためです。

役物と言われる部材を取り付けていきます。
屋根本体の前に取り付ける役物は、軒先の水切りとケラバ板金(切妻屋根や片流れ屋根などの側面につける板金)です。

シルキーG2本体を取り付けます。
今回は瓦からの葺き替えということと、お住まいの敷地内が土ということもあり表面が汚れてしまっていますが、一度雨が降ったらキレイに流れ落ちていきますので、ご安心ください。

重い瓦を降ろしたいけど雨音が心配な方は、屋根リフォーム相談窓口へ!

屋根の葺き替えを検討している段階では「工事後にどの程度、音が響きやすくなるのか」は想像しにくいですよね。

屋根リフォーム相談窓口では、雨音が気になる方のために、防音性の高い屋根材の選び方や施工方法について丁寧にアドバイスいたします。
地域密着の専門店が加盟しているため、施工後のアフターサポートも万全です。

「今までと変わらない静かな屋根にしたい」「防音対策がしっかりしたリフォームをしたい」という方は、ぜひ屋根リフォーム相談窓口にご相談ください。

\ 屋根の防音対策もお任せください /

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この記事を書いた人

屋根リフォーム相談窓口のホームページをご覧いただき、ありがとうございます!
静岡県と八王子を拠点とした屋根工事の専門店5社で構成される当団体は、正しいリフォームを適正価格でご提供するために、工事の施工はもちろん、各工事のセカンドオピニオン、相談窓口として、地域貢献を目的に設立されました。
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