みなさん、リフォームに関する補助金をご存知ですか?
「台風の後に雨漏りするようになった」
「地震が心配だから屋根を軽くしたい」
「冷暖房の効率をあげたいから屋根の断熱性をアップしたい」
などなど、日々の中でリフォームが必要になる場合があります。
ただ、リフォーム工事には多くの費用がかかりますよね?そこでためらってしまう方が多いのも事実です。
今回はそんな時に気持ちを後押しする、リフォームに使える補助金について解説します!
全国の自治体で行なっている助成事業
こちらは全国の自治体で行なっている助成事業です。
地震による住宅の倒壊を防ぐため、耐震補強に関するリフォームに補助金を使用できます。
昔ながらの施工法は地震に弱いので、特に築年数が長い住宅にお住まいの方におすすめの補助金です。
木造住宅耐震補強助成業
目的:地震に備えて住宅の耐震性をアップさせる
対象工事: 屋根の葺き替えや外壁の補修など、耐震性能アップにつながる工事
対象者: 昭和56年5月31日以前に建築された木造住宅に居住している方
補助額: 工事費の80% 上限100万円まで
補助金額は?
各自治体ごとにもらえる補助金額が異なりますが、今回は浜松市を例としてご紹介します!
世帯タイプ | 補助金上限額 |
---|---|
通常の世帯 | 最大100万円/戸 |
高齢者のみの世帯 | 最大120万円/戸 |
注意点は?
リフォーム業者等と契約する前に必ず、市町へ補助金の申請をしてください。
この補助制度を利用する場合、市町によっては施工者の制限がありますので、詳しくは市町へご確認ください。
例えば、浜松市ですと『浜松市木造住宅耐震補強助成事業施工事業者名簿』に登録している事業者に工事を依頼する必要があります。
申請の流れ
申請には耐震診断が必要です。※補助制度があります。
業者との契約前に必ず申請してください。
必要書類など、詳しくは下記浜松市公式サイトをご覧ください。
国のリフォーム助成事業
2024年に大好評だった「子育てエコホーム支援事業」が2025年も継続されることが発表されました!
2025年は「子育てグリーン住宅支援事業」に名称変更され、補助金額や条件もいくつか変更されます。
ここでは最新情報をもとに解説していきます。
(※出典:子育てグリーン住宅支援事業について(国土交通省)、子育てエコホーム支援事業キャンペーン総合サイト(国土交通省)より)
子育てグリーン住宅支援事業
目的:省エネ性能の高い新築住宅の取得や省エネ改修を行う世帯を支援することで、
2050年カーボンニュートラル(※)の実現を目指しています。
(※) カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡化させることにより全体としてゼロにすることです。
対象者:条件を満たした全世帯が対象
対象の省エネリフォームをする住宅を所有、居住している方
補助額:工事の種類によって変動
期間
令和6年11月22日〜令和7年12月31日まで
(令和6年11月22日以降に、基礎工事より後の工程を工事着手したものに限る)
必須工事
種類 | 詳細 |
---|---|
①窓・ドアの断熱改修 | ガラス交換、内窓設置、外窓交換、ドア交換など。 |
②家の躯体の断熱改修 | 省エネ基準(ZEH水準)以上が必要。 |
③エコ住宅設備の設置 | 高効率給湯器、節水型トイレ、エコキュートなどの省エネ設備。 |
任意工事(附帯工事)
種類 | 詳細 |
---|---|
④子育て対応改修 | 家事軽減、防犯性向上、生活騒音対策、対面キッチン化など。 |
⑤バリアフリー改修 | 手すり設置、段差解消、廊下幅の拡張、衝撃緩和畳の設置など。 |
補助金額は?
工事のタイプ | 上限金額 |
---|---|
Sタイプ(必須工事3種すべて実施) | 最大60万円/戸 |
Aタイプ(必須工事2種を実施) | 最大40万円/戸 |
※条件を満たすと「先進的窓リノベ2025事業」「給湯省エネ2025事業」「賃貸集合住宅給湯省エネ2025事業」との併用も可能です。
※補助金額は工事内容によって細かく変動します。
※2025年の補助金額は未発表ですが、詳細は順次発表予定です。
引用:【2024年】子育てエコホーム支援事業はどの世帯でも申請できる?対象リフォームや補助金額を解説!
申請の流れ
工事が完了してから申請してください。
必要書類など、詳しくは下記国土交通省のサイトをご覧ください。
費用削減効果は?補助金を利用した屋根リフォーム事例をご紹介!
ここからは、過去に屋根リフォーム相談窓口の加盟店で扱った補助金活用例をご紹介します!
①磐田市:陶器瓦屋を金属瓦に葺き替え (エースホーム施工)
屋根老朽化に伴い一部の雨漏りから補助金を併用し、葺き替えの工事をしました。昔からある建物だから重たい瓦をおろしたいとのお気持ちでした。
磐田市のHPを見ますと・・・
「瓦屋根の耐風診断および耐風改修工事については、瓦屋根の専門家(瓦屋根診断技士、かわらぶき技能士等)が在籍している工事店等に依頼してください」との記載があります。
相見積もりになった他業者は上記のどの資格も保有しておらず、「補助金の申請はできない」と言われて弊社にお決め頂きました!
今回採用したのは軽量の金属瓦「マックススター」です。瓦ほどの重厚感はありませんが、屋根が軽くなったので耐震性も大幅に向上しました。
今回の工事をしましてお施主様には「とにかく安心した」と言っていただけました。施工前までは雨が強いと必ず雨漏りしてしまい、風が強い日はトタンの打ち付ける音がし、気になって仕方がなかったとの事です。
利用した補助金
例えば <工事費>205万円 の場合→
157万8500円に!
工事費 205万円×23%=47万1500円(補助金)
205万円ー47万1500円=157万8500円
※上記は補助金額の例です。ご紹介した施工事例がこの金額だったというわけではありません。
②浜松市:陶器瓦屋をFRP軽量瓦に葺き替え (エースホーム施工)
お施主様が何年も前から屋根の重さが気になっていたそうです。2024年1月に発生した石川能登半島の地震がきっかけで屋根を軽くしようとお考えになり、ご連絡いただきました。
補助金もありましたので最後の一歩を踏み出していただけました。
屋根の下地には空気層を作り、断熱性もアップしました。
お施主様が「和の雰囲気を崩したくない」とご要望だったので、FRP素材の軽量瓦「カルカルーフ天平」を採用しました。
この屋根材はほぼ瓦と同じ見た目なので、お施主様にも大変満足していただけました。
利用した補助金
例えば <工事費>188万円 の場合→
88万円に!
工事費 188万円×80%=150万4000円
※この場合上限額100万円(補助金) が適用
188万円ー100万円=88万円
※上記は補助金額の例です。ご紹介した施工事例がこの金額だったというわけではありません。
リフォーム補助金利用時:6つの注意点
補助金の適用条件や申請方法などは、自治体や国でも違う場合が多く複雑になっています。
各補助金ごとにHPや資料を確認し、下記に注意して申請手続きを進めてください。
- 事業者登録を受けたリフォーム会社を探す
- 計画するリフォームが補助対象に含まれているか
- 補助金申請は予算上限に達し次第終了するため、早めに申し込む
- 申請の受付期間や締切を厳守(工事前、工事後など申請のタイミングが補助金ごとに違う)
- 必要書類を事前に揃えておく
- 複数の補助金を併用する場合は、各補助金の併用可否や条件をよく確認
補助金を使ってリフォームをしたい方は、屋根リフォーム相談窓口にご相談ください!
屋根リフォーム相談窓口には、各種補助金の登録事業者も加盟しております。
過去事例でも適用条件確認から申請書類の作成まで、複雑な手続きをわかりやすくサポートしてきました。
とはいえ、補助金のために必要のない工事をして費用がオーバーしてしまっては本末転倒です。
無理な提案は絶対にいたしませんのでご安心ください!
補助金を利用してオトクにリフォームしたい方は、ぜひ一度屋根リフォーム相談窓口までお問い合わせください!