カバー工法 vs 葺き替え!あなたの屋根はどっちが正解?後悔しない選び方

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「リフォームするならカバー工法がいいですよ」
「いや、葺き替えが安心です」

リフォーム会社によって勧められる方法が違い、どちらを選ぶべきか迷っていませんか?
それぞれにメリット・デメリットがあり、屋根の状態によって最適な方法は変わります。

価格だけで決めてしまうと、後々トラブルになることも。
大切なのは、お住まいの状態に合った工法を選択することです。
それぞれの工法を正しく理解して、納得のいく選択をしましょう!

目次

屋根のリフォーム方法「カバー工法」と「葺き替え」とは?

どちらの工法にもメリット・デメリットがあり、屋根の状態やご予算に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。
それぞれの工法の特徴について詳しく解説します。

カバー工法とは?

カバー工法は、重ね葺き工事ともよばれ、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねて施工する方法です。
既存の屋根を撤去しないため、廃材処分費がかからず、工期も短縮できるというメリットがあります。
また、屋根が二重になることによって、断熱性や防音性が向上する点も魅力です。

ただし、すべての屋根にカバー工法が施工できるわけではありません。
以下のようなケースでは、カバー工法が施工できないため注意が必要です。

カバー工法は一度しか施工できない

すでにカバー工法を施工済みの屋根
すでに一度カバー工法を行っている屋根に、さらにもう一層重ねると、屋根が三重になり重量が増加します。
その結果、建物全体の耐震性に悪影響を及ぼす可能性があります。

劣化して穴の空いた野地板

野地板が傷んでいる場合
野地板(屋根材を支える板)が腐食や劣化していると、新しい屋根材をしっかり固定できません。
そのままカバー工法を行うと、屋根材がずれたり、強風で飛ばされるリスクが高まります。
雨漏りしているケースでは野地板が傷んでいる可能性があります。

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重量のある瓦屋根

瓦屋根には施工できない
瓦は厚みがあり、屋根全体の形状が複雑なため、上から新しい屋根材を重ねることができません。
瓦屋根はもともと重量があるため、さらに重ねると耐震性の問題が生じます。

勾配計で確認します

勾配(こうばい)が緩い屋根
カバー工法で使用される屋根材は、一定の勾配がないと雨水がうまく流れず、雨漏りのリスクが高まります。
人気の横葺き金属屋根の場合は、2.5寸勾配(約14度)以下になるとカバー工法での施工ができません。

葺き替えとは?

葺き替えは、既存の屋根材をすべて撤去し、新しい屋根材に交換する方法です。
野地板の状態も確認し、必要に応じて補修や交換を行います。


葺き替えの最大のメリットは、屋根を一新できるため、長期的な耐久性が向上することです。
屋根材を軽量なものに変更すれば、建物全体の耐震性を高めることも可能です。
既存の屋根材を撤去する工程があるため、カバー工法と比べて工期が長くなり、廃材処分費などのコストもかかります。
しかし、屋根の寿命を考えれば、長期的に見て経済的な選択となる場合もあります。

カバー工法と葺き替えの違いを比較

費用はどっちが安く済む?

屋根修理 業者選び 失敗例 費用2

カバー工法の方が葺き替えに比べて初期費用が抑えられる傾向にあります。
カバー工法では既存の屋根材を撤去せず、上に新しい屋根材を重ねるため、撤去費用や廃材処分費がかからないからです。
ただし、長期的に見た場合は、コストが逆転することもあります。
カバー工法は屋根の劣化状況によっては次のリフォーム時に葺き替えが必要になるため、最終的なメンテナンス費用が高くなる可能性があります。
葺き替えは次回のリフォームまでの期間が長く、トータルのメンテナンス費用を抑えられる場合があります。

使用する屋根材によって費用に幅がでますが、費用の目安は以下のとおりです。

(30坪の場合)カバー工法葺き替え
費用相場 70~150万円 110~220万円
足場代 15~25万円 15~25万円
合計 85~175万円 125~245万円

工期はどれくらい違う?

カバー工法は、既存の屋根を撤去しないため、短期間で施工が完了します。
葺き替えは、古い屋根を撤去して新しい屋根を施工するため、作業工程が多くなります。
カバー工法は、葺き替え工事の約半分の工期でリフォームが完了します。

工法工期の目安
カバー工法4~7日
葺き替え7~14日

寿命やメンテナンスのしやすさの違いは?

カバー工法の場合、屋根が二重構造になるため、劣化状況の確認が難しくなります。
特に、下地部分に問題が発生しても気づきにくいため、定期的な点検が必要です。
葺き替えは、すべて新しい屋根になるため、点検もしやすく、劣化のリスクも抑えられます。
使用する屋根材によりますが、カバー工法との葺き替えの寿命は、以下のとおりです。

工法寿命ンテナンスのしやすさ
カバー工法約20~30年点検が難しいため注意が必要
葺き替え約30~50年メンテナンスしやすい

カバー工法と葺き替え、どっちが向いている?

「結局、どっちを選べばいいの?」と迷われている方は、以下の観点も参考にしてみましょう。

カバー工法が適しているケース

カバー工法は、以下のような条件に当てはまる場合に適しています。

①初期コストを抑えたい

カバー工法は、葺き替えに比べて初期コストを抑えられるのが大きなメリットです。
屋根材を20年程度持たせたい場合で、コストを抑えたい方には、カバー工法が向いています。

屋根リフォーム・外壁リフォームの費用相場を知りたい!見積もりは何社にお願いする?

②工期を短くしたい

工事期間中は足場を設置し、騒音が発生することもあります。
ご近所への配慮が必要になるため、工期の長さを考慮して選ぶことも大切です。
「なるべく早く工事を終えたい」「日常生活への影響を少なくしたい」という方にも、カバー工法が向いています。

ご近所トラブル

③断熱効果や防音性を高めたい

既存の屋根の上に新しい屋根を重ねることで、 屋根が二重になり、遮音性や断熱性が向上します。
夏の暑さや冬の寒さや、雨音を軽減したい場合は、カバー工法の効果にも注目してみましょう。

断熱屋根材 メリット 光熱費

葺き替えが適しているケース

葺き替えは、 以下のような場合に適しています。

① 築30年以上経過している

一般的な屋根材の寿命は30年程度です。
屋根材そのものだけでなく、屋根の下にある防水シートや野地板(野地板・のじいた)という下地材も劣化して腐食している可能性があります。
築年数が経過している住宅で、さらに長く屋根をもたせたい場合は、最初から葺き替えを選んだ方が良いケースもあります。

②耐震性を向上させたい

葺き替えでは、屋根を軽量な素材に変更することができ、その結果、建物の耐震性が向上します。
瓦屋根をガルバリウム鋼板に葺き替えると、 屋根の重量を約1/3~1/4に軽減できます。
築30年以上の建物では、瓦屋根に限らず屋根材が重いケースが多いです。 軽量な屋根材に葺き替えることで、リスクを軽減できます。

③長期的なメンテナンスコストを抑えたい

葺き替えは、初期費用こそ高くなりますが、 将来的なメンテナンスの回数を抑えられるメリットがあります。
古い屋根を取り除いて新しい屋根材に完全に交換するため、屋根全体が新品同様の状態になります。
耐用年数の長い屋根材を選べば、さらに効果的です。

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屋根リフォーム相談窓口での施工事例

①カバー工法|静岡県伊東市 下地はしっかりしているのでガルバリウム屋根材でカバー

BEFORE
AFTER

カバー工法での重ね張りをご希望とのご相談をいただき、現地調査にお伺いしました。

築年数はある程度経過していましたが、下地はしっかりしていたので、化粧スレートの上に屋根材を張るカバー工法をご提案しました。

ルーフィング張り

既存の屋根を撤去せずに、上から新しいルーフィング(防水シート)を施工していきます。

屋根材本体張り

ルーフィングの上に、屋根材本体を施工します。ルーフィングも、屋根材も、下の方から張っていきます。

棟包板金

最後に、棟部分の板金を取り付けて、完成です。

葺き替え静岡県沼津市築50年以上経過し雨漏りする瓦をスーパーガルテクト

BEFORE
AFTER

雨漏りのご相談があり現地調査にお伺いいたしました。
室内には複数個所の雨漏りがあり築年数も経過していたので下葺き材の寿命も考えられました。
屋根に上がると、瓦の劣化による割れも多数見つかりましたので、スーパーガルテクトでの葺き替えをご提案しました。

「スーパーガルテクト」という屋根材をご存じですか?
アイジー工業株式会社が販売するガルバリウム鋼板の屋根材で、多くのご家庭で選ばれている人気の屋根材です。
「重い瓦屋根を軽くしたい」
→ スーパーガルテクトは、一般的な瓦屋根の約1/4の重さしかありません。
 地震の揺れに強く、耐震性をアップさせたい方におすすめです。
「長持ちする屋根にしたい」
→ 一般的なスレート屋根は15年~20年で塗装が必要ですが、
 スーパーガルテクトなら、特殊なフッ素加工で長期間メンテナンス不要です。
 約25年~30年の長寿命で、将来的な修理の手間やコストを減らせます。
「夏の暑さや冬の寒さが気になる」
断熱材が一体化されているため、夏は涼しく、冬は暖かいのもメリット。
冷暖房の効率も良くなり、光熱費の節約にもつながります。

スーパーガルテクトの商品サイト(公式HP)はこちら

棟撤去

まずは、既存の瓦を1枚ずつ撤去していきます。

構造用合板の施工

野地板(のじいた)と呼ばれる木材は、新しいものを施工します。ここがカバー工法とは違います。

ルーフィング張り

防水の役目を果たすルーフィングも、新しいものを施工していきます。

ケラバ板金

外壁から出ている屋根部分(ケラバ)を保護する板金を取り付けます。

本体張り

「スーパーガルテクト」本体を屋根の下部から張っていきます。

棟板金取り付け

最後に、屋根の1番高いところにある棟板金を取り付けて、完成です。

迷ったらプロに相談! 屋根リフォーム相談窓口へ!

屋根のリフォームは、一生に何度も経験するものではありません。
だからこそ、失敗したくないですよね。

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私たちは、大切なお住まいの状況を個別にしっかりと調査し、最適な屋根リフォームのご提案します。
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この記事を書いた人

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