ベランダ、玄関、窓サッシ回りから雨漏りしやすい理由と、その対処方法とは

ベランダ、玄関、窓サッシ回りから雨漏りしやすい理由8

雨漏りは建物を内部から腐食させ、寿命を縮めてしまう危険な状態です。

そんな雨漏りの原因として特に多い場所がベランダ・玄関・窓サッシ回りです。

もし、雨の日にこれらの付近が濡れていたら雨漏りを疑いましょう。


各場所によってなぜ雨漏りが起こっているのかは複数のケースが考えられます。

場所ごとに1つずつ解説しますので、心配な場所がございましたらチェックしてみてください。

目次

ベランダから雨漏りがしやすい理由

ベランダやバルコニーは雨水や太陽光の他、人が歩く場所ですので外的ダメージを強く受ける場所です。

どのような理由によって雨漏りが起こるのか見ていきましょう。

防水層の劣化(ひび割れ、膨れ、口開きなど)

ベランダ、玄関、窓サッシ回りから雨漏りしやすい理由

傾斜が少ない場所であるベランダの床には防水工事が施工されているのが一般的です。

日々劣化が進行していて、汚れ、カビ・苔の繁殖、塗膜の減耗・破断が起こるようになります。

写真のようにひび割れが起これば、そこから雨水が入り込み、雨漏りに繋がります。


ひび割れの他にも、防水層の膨れ、口開き、伸縮目地の突出、押し出し、皺の発生、シートの破断、ディスクの浮きが起こっている場合も同様に雨水が防水層の下に入り込んで雨漏りを起こします。


これらの症状が見られた場合、ご自身での補修は難しいと考えましょう。

場合によっては部分的な補修も可能ですが、雨漏りが起こるほど防水層が劣化している場合は防水工事が必要です。

防水工事は大きく分けて4種類でウレタン防水、FRP防水、シート防水、アスファルト防水があります。

専門業者とよく相談をし、適した工法で施工してもらいましょう。

ドレンのつまり、劣化

ベランダ、玄関、窓サッシ回りから雨漏りしやすい理由2-1

ドレンはベランダに設置されている排水口を指します。

大雨が降った際に水溜まりができるようならドレンがつまっている可能性が非常に高いです。

つまりを起こすと圧力で排水管の接合部などから水漏れし、室内へと流れ出る危険があります。

つまりの原因は枯れ葉や鳥の羽根、ゴミなどがつまっているケースと、ドレンの劣化によって起こるケースがあります。

ゴミを取り除いても水溜まりができる、雨漏りが解消されない場合は専門業者に調査をご依頼ください。

腰壁の劣化(塗装やシーリングの劣化、笠木などの影響)

ベランダ、玄関、窓サッシ回りから雨漏りしやすい理由2

ベランダには落下防止のために腰壁が設置されています。

そんな腰壁ですが、考え方は外壁材と同じなので外壁材を保護している塗装が劣化すれば部材自体が傷んできます。

ひび割れやシーリングの劣化によって雨水が入り込み、写真のように腰壁の内部が腐食する恐れがあります。

また、次に紹介する笠木の劣化によって、その下にある腰壁まで雨水が侵入するケースも少なくありません。

腰壁の雨漏りの場合は外壁部分の工事の他、笠木、水切りなどの交換が必要になることがあります。

笠木の劣化(シーリングの劣化、錆びなど)

ベランダ、玄関、窓サッシ回りから雨漏りしやすい理由3

笠木とは腰壁の上部を守っている部材です。

上から降ってくる雨水から腰壁を守るために笠(傘)の役割を担っています。

雨水に強いガルバリウム鋼板やアルミ、ステンレス製のものが多いですが、隙間のシーリングが肉痩せ・亀裂・剥がれを起こすと、そこから雨水が入り込みます。

また、錆びる部材だと写真のように錆びが広がり、最終的に穴が空いて雨漏りを起こします。

板金製の笠木や、板金製の笠木に手摺りが上から固定されているタイプと、コンクリートにそのまま手摺りをアンカー留めされているタイプの笠木は特に雨漏りが発生しやすい傾向にあるのでご注意ください。

笠木の雨漏りの多くはシーリング工事を含む塗装工事や笠木自体の交換を行います。

玄関から雨漏りがしやすい理由

玄関から雨漏りが起こっている場合、ほとんどはドアの上にある部材による不具合が原因です。

ただ、風向きや雨の強さによっては玄関ドアの仕様であり、問題ない場合もあります。

それぞれの状況別に雨漏りが起こっている理由を紹介します。

ドアの上の部材に不具合が起こっている

ベランダ、玄関、窓サッシ回りから雨漏りしやすい理由4

玄関ドアからの雨漏りは、その上にある庇やベランダ、雨樋、壁際の瓦、雨押さえ板金などに不具合が起こることで雨漏りが起こっているケースが多いです。

場合によってはもっと上にある大屋根から雨水が侵入し、雨水が伝って玄関まで落ちてくることもあります。

そのため、玄関ドアから雨漏りが起こっている場合は、その上の部材に不具合が起こっていないか調査をする必要があります。

ただし、玄関ドアの上となると高さがあり、梯子や脚立で調べると落下事故の恐れがあります。

ご自身で調べようとせずに、専門業者にお住まいの全体をチェックしてもらいましょう。

コーキングの劣化(肉痩せ、剥がれ、亀裂など)

ベランダ、玄関、窓サッシ回りから雨漏りしやすい理由5 (1)

玄関ドアと外壁との間にはコーキング材が充填されています。

部材と部材がしっかりくっついていると、建物が地震などによって揺れた際に部材同士がぶつかり合い、ひび割れを起こします。

そのため、部材同士の間にはわざと隙間を設け、防水性が高くクッション性の高いコーキング材が充填されています。

外装に施してあるコーキングは紫外線などの影響で劣化スピードが早く、肉痩せ、剥がれ、亀裂などが起こって隙間ができます。

そうなると雨水が入り込んでドアの端から雨漏りを起こします。

雨漏りを起こさないためには、写真のようにコーキングをカッターなどで撤去し、新しく打ち替える工事を定期的に行っていれば安心です。

頻度としては約10年に1度行うことをおすすめします。

ドア回りの外壁のひび割れ

ベランダ、玄関、窓サッシ回りから雨漏りしやすい理由2-3

ドア自体ではなく、ドア回りの外壁に問題が生じているケースもあります。

特に開口部の端から斜めに入る開口クラックが起こっていると、外壁を伝ってきた雨水がそこを通ります。

その結果、玄関ドアの上部、または天井付近から雨水が入り込んで雨漏りに気が付くことがあります。

雨漏りが起こってなくても開口クラックを見つけたら、できるだけ早めにひび割れ補修をしてもらいましょう。

補修後、ひび割れ追従機能のある塗料で塗装してもらうと更に安心です。

玄関ドアの仕様によるものであり、不具合ではないケースも

から雨漏りがしやすい理由と対処方法4

玄関ドアは一部の製品を除いて水密性能が保証されていません。

その理由は以下の3つです。

①玄関は一般的に屋根や庇が設けてあり、直接ドアや引き戸に雨水がかかる量が少ないため
②玄関内部の土間に雨水が入り込んでも、土間はタイルなどで仕上げられているため建物の損傷に繋がる可能性が低いため
③バリアフリーの配慮で屋内外の段差を付けないようにするには水密性能の確保が困難なため

これらの理由により、特に問題がないにも関わらず雨水が入り込む場合があります。

たまたまその時の風向きや強い雨が原因によって雨水が入り込むケースです。

ただ、他の原因である可能性もあるので仕様か不具合か判断が難しい場合は専門業者に調査を依頼しましょう。

窓サッシ回りから雨漏りがしやすい理由

雨の日に窓の周りが濡れている場合はサッシから雨漏りが起こっている可能性が高いです。

窓サッシ回りからの雨漏りも他の雨漏りと同じように建物の内部を腐食させてしまいますので放置せず、早めに対処しましょう。

コーキングの劣化(肉痩せ、剥がれ、亀裂など)

ベランダ、玄関、窓サッシ回りから雨漏りしやすい理由5 (2)

窓サッシ回りの雨漏りで最も多いケースがコーキングの劣化によるものです。

外壁材と窓サッシの間には雨水が入り込まないよう、コーキング材が施してあります。

しかし、年月が経つにつれてコーキング材は徐々に劣化し、肉痩せ、剥がれ、亀裂などが起こります。

そうして出来た隙間から雨水が入り込みます。


コーキングが原因で雨漏りが起こった場合には打ち替え工事や増し打ち工事を行います。

この工事は雨漏りが起こらないよう予防するためにも定期的に行うことをおすすめします。

時期としては新築や前回のメンテナンスから10年が目安です。

窓上部のベランダや屋根のひび割れ

ベランダ、玄関、窓サッシ回りから雨漏りしやすい理由6

窓サッシの上にある部材が原因であるケースも少なくありません。

ベランダや屋根にひび割れなどの破損が起こり、そこから下へと雨水が伝って雨漏りを起こすことがあります。

窓のすぐ上にある小さな屋根である庇が原因かもしれませんし、それよりも更に上の大屋根かもしれません。

ただ、屋根の上を調べるには危険を伴います。

更に雨漏りの原因は1つだけでなく、多岐に渡る場合もあるので、専門家に見てもらいましょう。

窓サッシ近くの外壁のひび割れ

ベランダ、玄関、窓サッシ回りから雨漏りしやすい理由2-2

窓サッシ回りに起こる開口クラックが雨漏りに繋がる可能性が高く、注意しなければならない部分です。

窓サッシの周りに斜め方向に発生するひび割れを開口クラックといいます。

開口クラックは雨天の際に必ず雨水を通り、深くなれば雨水が内部へと侵入します。

なお、サイディング外壁の場合は内部にルーフィングが施工されているため、少しのひび割れでは雨漏りに発展することはありません。

しかし、窓サッシ回りはルーフィングが繋がっておらず、隙間ができると建物内部へと雨水が入り込んできてしまいます。

開口クラックは雨漏りが起こっていなくても、見つけ次第、早めに業者に補修を依頼しましょう。

窓上部の換気扇や配管

ベランダ、玄関、窓サッシ回りから雨漏りしやすい理由7

換気扇や配管が窓サッシの上部にある場合、それが原因で雨水が入り込む場合があります。

通常は雨水が入り込まない作りになっていますが、台風のような強風で雨水が煽られるような状況だと思わぬ角度から雨水が吹き込んできます。

その吹き込んだ雨水が入ってくることで雨漏りと思われることがあるでしょう。

強い雨ではないのであればお住まいのどこかしらに不具合が起こっていることが考えられますので、できるだけ早めに専門業者に調査をご依頼ください。

特に荒れた天候ならサッシ以外の部分にも注意を向けてみましょう。

静岡県全域~八王子市での雨漏りは屋根リフォーム相談窓口へ!

ベランダ、玄関、窓サッシ回りから雨漏りしやすい理由1

雨漏りの原因は1箇所とは限らず、多岐に渡る場合があります。

雨漏りの心配がある場合は専門業者に相談し、お住まいの調査をしてもらいましょう。


屋根リフォーム相談窓口では静岡県全域と八王子市での雨漏りを調査・修繕いたします。

当加盟店の担当スタッフがスピーディに伺い、原因を特定して工事のお見積り書を作成します。

複数のパターンのお見積もり書を作成しますので、比較検討いただくことも可能です。

見積りが適正かどうか、「第三者の意見を聞きたい」という場合はセカンドオピニオンのアドバイスも行っています。

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この記事を書いた人

屋根リフォーム相談窓口のホームページをご覧いただき、ありがとうございます!
静岡県と八王子を拠点とした屋根工事の専門店5社で構成される当団体は、正しいリフォームを適正価格でご提供するために、工事の施工はもちろん、各工事のセカンドオピニオン、相談窓口として、地域貢献を目的に設立されました。
加盟店は、毎月、屋根工事に関する勉強会を行い、高品質で適正価格の屋根リフォームをご提供している地域密着の施工店ばかりです。
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