これから屋根・外装リフォームをお考えの方は、どんなところに気をつけておけばいいのか気になりますよね。
万全な準備が工事の成功につながります。
反対になにも知らずに工事を始めてしまうと後悔や失敗を招いてしまいます。
こちらでは「屋根・外装リフォームで知っておくべきポイント」をご紹介いたしますので、ぜひこれからの外装リフォームにお役立ててください!
屋根・外装リフォームで起こりやすい後悔・失敗とは?
安易に屋根カバー工法を選んでしまうと思わぬ失敗が!
屋根カバー工法とは既存屋根の上に新しい屋根を葺く工法です。
解体が最小限に抑えられ、廃材が少ないことから工事費を抑えたい方によく採用されています。
ですが、工事費が安いという理由でカバー工法を採用すると思わぬ落とし穴が潜んでいます。
野地板の劣化
野地板が傷んでいると屋根材の固定が不十分になり、強風で屋根が飛ばされる危険があります。
野地板が傷んでいればルーフィングも寿命を迎えている可能性が高く、雨漏りを引き起こすリスクもあります。
風が強く吹きやすい地域に採用するリスク
強風地域や周囲に遮るものがない地域は風の影響を強く受けて屋根に被害を与えます。
特に横葺き金属屋根は屋根材そのもののスパンが長く、一枚でも剥がれると屋根一面を露出することになります。
通常、屋根は釘固定で、強風に耐えるにはビス固定が望ましいですが、それには手間と費用が増えるため、コストを抑えることを重視するカバー工法では採用されない傾向です。
勾配基準の誤り
屋根勾配(屋根の傾斜)の対応を誤っていることがあります。
横葺き屋根は2.5寸以下の緩勾配屋根への施工を禁じており、見落とすと雨漏りのリスクを高めます。
防水の要となるルーフィングの選択ミス
ルーフィングの品質が屋根の寿命に等しいと思っていただいて問題ありません。
耐久性の高い屋根材を採用してもルーフィングの寿命が10年程度なら、どんなに屋根材に問題がなくても屋根を葺き替える必要があります。
ガルバリウム鋼板は完璧ではない!?
ガルバリウム鋼板は『亜鉛+アルミ+シリコン』のメッキ層を持つ鋼板です。
耐久性が高くて錆びにくいですが、その耐久性の高さから「メンテナンスフリー」と誤った認識が広がってしまっています。
ガルバリウム鋼板はメンテナンスフリーではない
ガルバリウム鋼板も基材はトタンと同じ鋼です。
つまりメッキ層が剥がれれば基材が水や空気に触れやすくなり錆びやすくなります。
元々金属屋根は擦り傷がつきやすいですから、定期的に点検とメンテナンスを行う必要があります。
アルカリ性に弱い
ガルバリウム鋼板はアルカリ性に弱い性質があります。
一見問題なさそうな落ち葉も酸性雨によりアルカリ性を強めてガルバリウム鋼板にダメージを与えます。
断熱性が低く、熱を吸収しやすい
金属は熱伝導率が高く、熱を吸収しやすい性質があります。
特に屋根はその影響を強く受ける場所です。
ガルバリウム鋼板の断熱性が低いと言われる理由は、この熱の吸収しやすさが原因しています。
雨音が響く
ガルバリウム鋼板は遮音性が低く雨音が響きます。
家の中なら気にならないと思われるかもしれませんが、より屋根に近い二階なら屋根を打ちつける音が響いてくるかもしれません。
外装リフォームに起こりがちな失敗
外壁塗装したが仕上がりがイメージと違う
外壁塗装で最も多い失敗がイメージとの食い違いです。
塗装は完成後を想像して色を選んでいただくため、お施主様がイメージしていた外観と実際の仕上がりに違いが出てしまうことが起きています。
すぐに塗装が剥がれた
塗装してから日数も経たずに剥がれてきた……
このような声もよくお聞きします。
塗装は決まった施工方法があり、それに則って塗装しなければすぐに剥がれてしまいます。
工事が原因で近隣トラブルに発展
工事では足場の設置や職人の出入り、工事車両、作業音が響くなどお施主様だけでなく、ご近所の方にも関わります。
配慮が足りずに工事を進めてしまうと近所トラブルに発展してしまいます。
失敗を防ぐために屋根・外装リフォームで知っておくべきこと
屋根カバー工法で必ず押さえておくポイント
下地に問題がないか事前に細かく調査する
下地が傷んでいればカバー工法は施工不可です。
安さにつられてしまわないように、施工可能なのか事前に細かく屋根を調査してください。
適切なルーフィング(防水シート)選び
屋根材に目がいってしまうかもしれませんが、防水の要はルーフィングです。
ルーフィングの質が屋根の寿命と言っても過言ではありません。
主流の改質ゴムアスファルトルーフィングは耐用年数が20〜30年とされており長寿命です。
屋根カバー工法以外に葺き替えも選択肢に入れる
屋根の重量が増えるのは建物の耐震性として不利です。
劣化の進行具合だけで考慮しないように、強度の懸念もあるのなら葺き替えも選択肢に入れてください。
葺き替えなら既存屋根を解体するため、建物への負担が軽減されます。
屋根勾配を調べておく
屋根材には対応勾配があります。
専門的なことは本来業者が判断するものですが、業者が誤って提案することもあります。
勾配は立面図などに3寸、5寸などと記載されています。
工事を始める前にご自宅の図面を確認しておきましょう。
ガルバリウム鋼板を選ぶならここがポイント!
断熱材付きの屋根材なら断熱性と遮音性がアップ!
断熱材付きのガルバリウム鋼板ならスレートよりも断熱性が高く、遮音性も向上します。
主流は断熱材付きのガルバリウム鋼板です。
ガルバリウム鋼板でも定期的に水洗いしてお手入れを怠らない
海岸地帯は4回/年、工業地帯は3回/年、市街地は2回/年、田園地帯は1回/年の洗浄がメーカーから推奨されています。
洗浄する際に硬いブラシや研磨性のスポンジ、有機溶剤や酸性洗剤、アルカリ性洗剤を使用すると傷をつけて腐食の原因です。
洗剤を使用する際は中性洗剤をご使用ください。
外装リフォームはここがポイント!
色を選ぶポイント
色選びに失敗する原因は、小さいサイズのカラーサンプルで色を選んでしまうからです。
小さいサイズのカラーサンプルは面積効果で色が濃く見えますが、実際に塗装すると面積が大きくなって全体的に色が薄く見えます。
色を選ぶポイントは大きいサイズのカラーサンプルを使用すること。
その他に試し塗りしてもらうことやカラーシミュレーションを利用するのもおすすめです。
塗装をする目的と下地処理の重要性
塗装する目的は建物の美観性を保つことと風雨などからの保護です。
塗装をする際は下地処理がポイント。
下地処理とは塗装前に下地を整えて塗装の耐久性を向上させる工程のことです。
下地処理が疎かになっていると塗装の耐久性が落ちてしまいます。
塗装をする目的を踏まえて工事を考える
塗装は建物の美観性を保つ効果がありますが、外装材の寿命を延ばす効果は検証されていません。
ですから、外装材の状態に応じて適切な工事をすることが大事です。
状態によっては塗装ではなく、外壁材の張り替えや屋根の葺き替えが適している場合もあります。
屋根材と屋根工事の種類
屋根材には「スレート」「アスファルトシングル」「ガルバリウム鋼板」「立平葺き」「瓦」などの種類があります。
屋根工事も「葺き替え」「カバー工法」「塗装」「屋根板金工事」など屋根の状態に合わせてこれらの工事を行います。
屋根は目視できないところなので、劣化の進行を防ぐために定期的に点検の実施をおすすめします。
外装リフォームは塗装や屋根工事だけではない!
外装リフォームは他にもコーキング工事、雨樋工事、破風板や軒天井工事などがあります。
建物を維持していくためには、一部の範囲を工事するだけでは長持ちさせることができません。
大切な建物を守っていくためにも建物全体をメンテナスしましょう。
屋根・外装リフォームはどんな業者に依頼するかが重要!
工事を依頼した業者に失敗
杜撰な工事をする業者も残念ながら存在しており、このようなトラブルが起きています。
- 工事の説明を求めてもまともに対応してくれない
- 工事がやりっぱなしで中断。お金も返ってこない
- 工事の仕上がりを見たらコーキングでベタベタ
- ルーフィングが上下逆に張られている
- 屋根に隙間がある
外装工事を行う上でお客様も必要な知識を身につけることは大切ですが、それでも工事をするのは業者側です。
業者選びに失敗してしまえばどんなにお客様が準備をしていても工事の質は落ちてしまいます。
つまり質の高い工事をしてもらうためには信頼できる業者に工事を依頼することが重要ということです。
屋根・外装リフォームの業者を選ぶポイント
【屋根・外装リフォームの業者を選ぶポイント】
・見積書の内訳は具体的に書いてあること
・本質をつく工事が提案されているか
・レスポンスよく対応してくれるか
・地域密着 自社施工店か
・安さだけで業者を選んではいけない
・アフターサポートや工事保証が実施されているか
・相場価格の範囲で収まっているか
・施工写真を撮ってもらえるか
・見積もりは必ず相見積もりをとる
業者を選ぶときは慎重に業者の実態を見極めることが大事です。
そのためにも2〜3社ほど声をかけて相見積もりをしましょう。
工事費が気になるかもしれませんが、安さだけで判断せず、多少高くても本質的な工事が提案されているかもよくご確認ください。
おすすめしたい屋根・外装リフォーム業者の特徴
地域密着の業者は地元をよく知りレスポンスよく対応できる上、自社施工の業者も多いため、費用を抑えて質の高い工事をご提供できます。
屋根リフォーム相談窓口加盟の工事店は地域密着 自社施工店で活動しております。
工事保証やアフターサポートも充実しておりますので、工事後のことも安心してお任せできます。
外装リフォームは業者選びが非常に重要となりますので、業者を探している方はお気軽にご相談ください。