ガルバリウム屋根材の種類とメリット、デメリット、屋根カバー・葺き替えで使用する際の注意点も公開!

ガルバリウム屋根材とは、金属性の屋根材のことです。軽い・サビにくい・丈夫という特徴があり、近年人気が高まってきています。そのため、住宅の屋根や外壁に使用するご家庭も多いです。

今回は、そんなガルバリウム屋根材についてご紹介します!

屋根に使うと見た目がすっきりして都会的な印象に♪
外壁に使用すると、シンプルモダンでおしゃれな印象に♪
目次

ガルバリウム屋根材にはどんな種類がある?

ガルバリウム屋根材には様々な種類がありますが、大きくわけて4つの種類があります。

①横葺き

屋根に対して横方向に葺く(屋根材を並べていく)場合の屋根材です。

<メリット>

・断熱材一体型など高機能な商品が多い
・複雑な形の屋根でも施工できる

<デメリット>

・緩い勾配の屋根には使用NG

②縦葺き

屋根に対して縦方向に葺く(屋根材を並べていく)場合の屋根材です。

<メリット>

・横葺きより工期が短くて済む→コスト削減
・雨がスムーズに流れ、雨漏りしにくい
緩い勾配の屋根でも使用OK

<デメリット>

・複雑な形の屋根には不向き

③瓦調葺き

瓦に似た形状なので、和風住宅や瓦の外観がお好みの方におすすめです。

<メリット>

・瓦のイメージを残しつつ、耐震性アップできる

<デメリット>

・瓦よりコストが高く、塗装などのメンテナンスが必要

④折板(せっぱん)葺き

金属を折り曲げて加工した屋根材です。一般住宅よりも、倉庫や商業施設など屋根の面積が広い建物に使用されることが多いです。

<メリット>

・強度があり、コストも安い

<デメリット>

・一般住宅に使用することは少ない

ガルバリウム屋根材のメリット・デメリット

ガルバリウムはとても優れた屋根材ですが、メリットがあればもちろんデメリットもあります。他の屋根材と比較して本当にご自宅の屋根に適しているか、ご検討ください。

メリット

・サビに強い

・軽量で耐震性が高い


・防水性が高く雨漏りしにくい

・施工時に扱いやすく、工期が短い

サビに強く、軽量なので地震対策にも◎
職人視点からも、扱いやすい素材で重宝しています

デメリット

・耐用年数は長いが導入費用が高い

・衝撃に弱く、へこみやすい

・断熱性・遮音性が低い

(断熱材や防音材を併用すると解決します)

スレート屋根と比較して、初期費用が高めです
薄くて軽いので、衝撃には弱いです

ガルバリウム屋根材を「屋根カバー・葺き替え」で使用する際の注意点!

屋根カバー工法 3つの注意ポイント

下地が傷んでいると、雨漏りすることがある

劣化した屋根を新しい屋根材でカバーしても、下地に劣化や腐食があると雨漏りの原因になります。カバー工法をするまえに、施工業者にしっかり点検してもらいましょう。

腐食した防水シート 雨漏りの原因に

雨音が室内に響くことも

ガルバリウム屋根材は金属製で軽量のため、雨が当たると響きやすい特徴があります。特に大雨の時に室内に雨音が響きやすいですが、防音材を使用すれば気にならないケースが多いです。

雨音が響きやすいですが、防音材付き屋根材で緩和できます

室内が暑くなりやすい

金属製で熱が伝わりやすいので、夏場はとくに屋根材が熱を吸収し、室内が暑くなることがあります。
そのため、断熱材付きの屋根材にして暑さを軽減することをオススメします

断熱材付き屋根材を選ぶと、暑さを軽減できます

屋根カバー工法

既存の屋根材の上から、新しい防水シートと屋根材を設置する工事。葺き替えに比べて工期が短くコストも安い。屋根材を重ねるため、軽量の屋根材が必要

屋根葺き替え工事 3つの注意ポイント 

断熱性や遮音性が低くなる

ガルバリウム屋根材は厚さ1mm未満の薄い屋根材のため、熱や音を通しやすい性質があります。
→断熱材加工がしてある屋根材にしたり、防音材を内部に施工すると解決できます。

断熱材や防音材付きの屋根材がオススメ

結露がおきやすい

ガルバリウム屋根材は、断熱性を考慮して下地材と密着させて施工されるため、家の機密性が高まります。そのため、湿気が集まりやすい天井裏や屋根裏に結露が発生しやすくなります。
→施工時に通気層という空気の層を作ることで解決できます。

雨漏り
屋根裏は湿気がたまりやすいので、カビが発生することも

住宅のイメージがガラリと変わる場合がある

特に、瓦屋根からガルバリウム屋根材に葺き替えた場合に多いケースです。金属と瓦という素材の違いで、瓦特有の重厚感がなくってしまうためです。
→費用が割高にはなりますが、瓦調のガルバリウム屋根材もあります。施工業者にご相談ください。

瓦調金属屋根
瓦調の金属屋根

屋根葺き替え工事

屋根材と下地木材を全て新品に交換、施工法も最新になるので施工後20〜30年は雨漏りの心配がほぼない。カバー工法に比べて工期が長くコストは高い。

屋根のプロがオススメする屋根材を、施工事例を交えてご紹介!

ガルバリウム屋根材にはたくさんの種類があり、どれにすればいいか迷ってしまいますよね?ここからは、屋根の相談窓口スタッフオススメの屋根材をご紹介します!

オススメ①  SGL鋼板(エスジーエル こうはん)

SGL鋼板の特徴は、なんといっても丈夫で軽量なところです!
通常の瓦屋根と比べて約1/10、スレート屋根と比べて約1/5の重量しかなく、とても軽量な製品です。


代表的な製品名
・スーパーガルテクト(アイジー工業)
・横暖ルーフS(ニチハ)
・ニスクカラーSLG(日鉄鋼板)

「横暖ルーフS」の事例:劣化したスレート屋根をカバー工法で美しく!

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屋根のてっぺんの板金が浮き上がり、ヒビ割れや色あせが目立っていました
After
軽量で丈夫な横暖ルーフS(ニチハ)でカバーし、きれいな仕上がりとなりました

静岡県焼津市で「他の業者に、板金が浮いていると言われた」とご相談いただき、ドローンで調査しました。その結果、確かに屋根のてっぺんの板金が浮いており、全体的に劣化も激しく危ない状態でした。
この状態を放置してしまうと屋根材が割れたり、雨漏りの原因にもなります。
屋根下地の点検をして強度に問題がなかったため「屋根カバー工法」をご提案しました。

今回施主様とご相談し、選んでいただいたのが「横暖ルーフS(ニチハ)」です。この屋根材は、屋根の裏に厚い断熱材が付いていて、非常に人気のある屋根材です。

カバー工法は既存の屋根材+新しい屋根材の重量が住宅の負担となるので、SGL鋼板のような超軽量な屋根材が必要なのです。また、葺き替えより工期も短く済むので、近年人気の工事となっています!

オススメ②石粒付(いしつぶつき)金属屋根

石粒付金属屋根とは、金属の表面に石粒が付着した外国製の屋根材です。

安い、デザイン性が良い、滑りにくい(最後のは職人さんに嬉しいことですね!)という特徴があります。

代表的な製品名
・T・ルーフ(リクシル)
・ヴィクセン(イコタイル)

石粒付金属屋根の事例:軽量化のために瓦から金属屋根へ

1年前に弊社スタッフが漆喰を詰めなおした、とても美しい瓦屋根でした
瓦ほどの重厚感はなくなりましたが、シックなグレーが
洋風の住宅の雰囲気にとても似合っています

静岡県富士宮市で「瓦を金属屋根にしたい」とのご相談がありました。ご自宅に伺うと、ピッカピカの瓦屋根だったので、「こんなにキレイなのにどうして替えるんですか?」と思わず聞いてしまいました。
施主様によると、昨今の地震のニュースをたくさん見て「瓦屋根は危険かも・・」と思い決断されたそうです。

施主様のおっしゃる通り、瓦よりも金属屋根のほうがうんと軽いので、耐震性アップにはピッタリなんですよね。
今回はニュージーランド工場で作られた、デクラ社のセネターと言う商品を使用しました。
石粒付金属屋根はデザインが豊富なので、選ぶのも楽しかったそうです。(施工中に石粒が少々落ちてくることがありますが、もともと出荷時に多めに付いているので耐久性には問題ありません。)

ガルバリウムは施工後のメンテナンスも重要です!工事〜アフターケアまでできる業者にご依頼ください。

屋根修理 業者選び 屋根工事業者

ガルバリウム屋根材は金属製なので、板金専門店が施工を担当することも多いです。しかし、その場合は雨漏り点検や屋根塗装などのメンテナンスは他社の担当になってしまいます。引き継ぎ事項がうまく伝わらずメンテナンス工事に時間がかかったり、仲介費用が発生するケースもあります。

屋根工事は施工して終わりではなく定期的なメンテナンスが必要なので、点検や工事ごとに業者を変更するよりも責任を持って長く付き合える業者に依頼することをオススメします。

屋根リフォーム相談窓口では屋根工事〜アフターケア(点検、塗装、雨漏り対応など)まで一貫してできるので、ガルバリウム屋根材へのリフォームをお考えの方はいつでもお気軽にご相談ください!

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この記事を書いた人

屋根リフォーム相談窓口のホームページをご覧いただき、ありがとうございます!
静岡県と八王子を拠点とした屋根工事の専門店5社で構成される当団体は、正しいリフォームを適正価格でご提供するために、工事の施工はもちろん、各工事のセカンドオピニオン、相談窓口として、地域貢献を目的に設立されました。
加盟店は、毎月、屋根工事に関する勉強会を行い、高品質で適正価格の屋根リフォームをご提供している地域密着の施工店ばかりです。
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