「雨仕舞い」とは何でしょうか?なかなか聞き慣れない言葉ですよね?
実は、雨漏り防ぐために欠かせないとても重要な処理のことなのです。
今回のブログでは、
・雨仕舞いって何?
・雨仕舞いをしないとどうなるの?
・知識不足の業者がいるって本当?
などなど、雨漏り対策のカナメである雨仕舞いについてご紹介していきます!
雨仕舞い(あまじまい)って何?
「雨仕舞い」とは、雨水をうまく誘導し、地面や排水路に受け流す構造のことです。
雨仕舞いをしてないと、雨水が溜まったり逆流したりして雨漏りの原因にもなります。
防水との違いは?
防水
雨水の侵入そのものをシャットアウトすること。
サッカーで例えると、守備といえます。
屋根に防水シートを敷いたり、ベランダの床に防水層を作ったり、などがあてはまります。
雨仕舞い
雨水を計画的に受け流し排出経路を確保すること
サッカーで例えると、戦略といえます。
住宅を作る際にどうしても部材同士の隙間ができてしまうので、それらをうまくカバーし、どうやって雨水の排出経路をつくるか、ということがあてはまります。
なぜ雨仕舞いが必要なのでしょうか?
それは、正しく雨仕舞いをしないと、雨漏りにつながるからです!
雨仕舞いが必要な箇所はたくさんあります。
主に、各部材の境界線や端の部分がポイントになります。
例えば、
- 屋根と屋根の隙間
- 屋根と屋根板金の隙間
- 外壁と屋根の隙間
- 外壁と窓サッシの隙間
などです。
要注意!雨仕舞いを知らない業者に依頼すると大変なことに!?
え?業者さんなのに大事なことを知らないの?と思った方もいらっしゃるでしょう。
そう、残念なことに、雨仕舞いを知らない業者がいることは事実なのです。そんな業者に工事を依頼してしまうと、どうなってしまうのでしょうか?
雨仕舞いができていないと・・・雨漏りの原因に!!
雨仕舞いが適切にできていないと、もちろん雨漏りの原因になってしまいます。
雨漏りの修理を業者に依頼した時に、少し点検しただけで「部材を取り替えればすぐできます!隙間を埋めればすぐ直ります!」などと安易に言ってくる業者は要注意です!
雨漏りの原因を正確に突き止め、適切な雨仕舞いをしないといくら新しい部材に交換しても意味がないからです。
部材同士の隙間を埋めるにしても、雨の通り道を塞いでしまっては意味がないどころか逆効果になり、住宅内部に雨水が侵入してしまうケースもあります。
間違った雨仕舞い事例
いくら屋根を葺き替えても、板金に少しでも隙間があったら雨が侵入してきてしまいます。
雨仕舞いに詳しくない業者が施工すると、それほど年数がたってないのに雨漏りしたり、ひどいケースでは工事をした直後に雨漏りが起きてしまった、なんてことも。
また、雨漏り=屋根 という業者の安易な考えで言われるがままに屋根の葺き替えをしたはいいものの、実は原因は外壁!別業者に依頼し直して痛い出費になってしまったというケースもあります。
各部ごとの雨仕舞い
続いては、住宅の雨仕舞いについてご紹介します。
住宅の場所ごとに様々な方法がありますが、主な2箇所の雨仕舞いについてご説明します。
1 屋根の雨仕舞い
屋根の雨仕舞いは、屋根と屋根、外壁と屋根の隙間を塞ぐことが大事です。
「屋根板金」「雨押え」などの部材を使用して隙間を塞ぎ、上から降ってきた雨がスムーズに下に流れるように誘導します。
2 外壁の雨仕舞い
外壁の雨仕舞いは、外壁と窓サッシの隙間を埋めるシーリング、基礎に直接雨水が当たらないように守る水切りなどが挙げられます。基本的に外壁は垂直なので、何もしなくても雨は流れていくのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、その流れた雨が基礎や外壁に当たり続けていると劣化が早まってしまいます。
屋根はスムーズな雨の流れをつくることが大切でしたが、外壁の場合は、雨の流れを途切れさせることも重要なのです。
屋根リフォーム相談窓口での雨仕舞い事例
屋根リフォーム相談窓口では、屋根リフォームの工事を数多く取り扱ってきました。経験豊富な職人さんが多数在籍しているので、雨仕舞いもしっかり行いますよ!
下記では、具体的な雨仕舞いの施工事例を2件ご紹介します。
事例①もろくなった屋根を新しい屋根材でカバー、屋根板金や雨押えでしっかり雨仕舞い
静岡県沼津市にて、お客様より屋根材の破片が落下してくるとご相談を受けました。既存の屋根材が壊れやすいものだったので、今回はカバー工法でのご提案をさせて頂きました。
外壁と屋根の間、屋根の端などにピッタリ合うように雨押えを取り付けました。こういった、複雑な形の場所の雨仕舞いは、職人の腕の見せ所です。問題が解決され、お客様も大変喜んでおられました。
事例② 屋根材の下にも板金を設置して雨の逃げ道を作ります。以前からの雨漏りを修理しました。
静岡県富士宮市にて「以前からの雨漏りを直してほしい」とのご相談を受け、調査に伺いました。こちらも屋根カバー工法をご提案しました。
※2年前にも調査に伺い雨漏りを確認していましたが、緊急性はなかったのでご都合の良い時にご連絡くださいとお伝えしてありました。
棟板金を全てはがし、防水シートを敷いてから、新しい屋根材をかぶせていきます。
屋根と屋根の合わさるところはどうしても隙間ができてしまうので、
防水シート → 板金(捨て板) → 屋根材
というように重ね、万が一屋根の隙間に雨水が侵入しても下地を守れる構造にしています。
こうした工夫も全て雨仕舞いです。ただ部材を重ねていくだけではダメなので、屋根工事も奥が深いでんですよ。
降ってきた雨を適切に受け流せる、雨仕舞いに詳しい業者を選びましょう!
梅雨や台風、春雨、秋雨など、日本の気候は雨が多いですよね?だからこそ、住宅の雨仕舞いが重要になってきます。
屋根リフォーム相談窓口の加盟店は、雨仕舞いもキッチリ行ってくれる業者さんばかりです。
毎月屋根工事に関する勉強会を行っており、高品質で適正価格の屋根リフォームをご提供できます。
屋根のリフォームや雨漏り修理をどこに頼めばいいの?と迷った時にぜひご利用ください!