


今回は、
陸屋根(屋上防水)の補修工事から1年後の点検についてのご相談です。
こちらの建物は、
1年前に雨漏りが発生し、
「まずは止めることを優先したい」
というご希望で補修対応を行いました。
補修工事の際には、
- あくまで応急的な対応であること
- 防水の寿命を延ばすものではないこと
- 今後も劣化は進行する可能性があること
これらを事前にご説明した上で工事を行っています。
雨漏り自体は再発していませんが、
お施主様としては
「今の防水の状態がどうなっているのか」
が気になり、今回の点検につながりました。



点検の結果、
塩ビシート防水の複数箇所で
- シートの切れ
- 新たな穴あき
が確認されました。
塩ビシート防水は、
耐久性の高い防水工法ではありますが、
- 熱による伸縮が大きい
- 縮んだ際に負荷が集中しやすい
といった特性があり、
条件次第では破断が起きやすい防水でもあります。
今回は
新たに25カ所の補修箇所が見つかり、
- シリコンコーキングによる穴埋め
- 片面ブチルテープ(100mm幅)による保護
という方法で補修を行いました。
建物は三階建ての大型アパートで、
高所作業車を使用しての作業となっています。
防水面積が大きいため、
全面改修となると
費用負担は決して小さくありません。
ただし、
- 1年で補修箇所が25カ所増えている
- 今後も同様の劣化が進む可能性が高い
この状況を踏まえると、
補修を続けるか、
どこかで全面防水を検討するか
その判断を考え始める時期に
入っている状態と言えます。
今回も、
現状とリスクを正直にお伝えし、
無理な工事の提案はせず、
今後の判断材料としていただく形で終了しました。
