

今回のお客様は、数日前に**外壁の不具合(コーキングの劣化)**についてご相談をいただき、現場調査に伺ったお宅です。
前回のご相談内容は、コーキングの目地が縦に切れている状態についてのご不安でした。
現地調査の結果、外壁はサイディングの通気工法で施工されており、仮に目地のコーキングがすべて切れていたとしても、すぐに雨漏りや構造的な問題が発生する状態ではありませんでした。
また、外壁全体の見た目や劣化状況を確認しても、緊急性は低いと判断できたため、
「現時点では補修工事を行う必要はなく、このまま様子を見て問題ありません」
とお伝えし、その日は調査のみで帰りました。
その際に、屋根や外壁の考え方をまとめたKDY小冊子(上下巻)をお渡ししています。
後日、お客様が小冊子を読まれ、あわせてYouTube動画や屋根屋のノブの情報もご覧になったことで、
「外壁よりも、屋根の状態のほうが気になってきた」
との思いに至ったそうです。
翌日、「申し訳ないのですが、屋根のほうも一度見ていただけますか」と再度ご連絡をいただき、
今回あらためて屋根の現場調査を行うことになりました。
屋根調査では、高所作業車を使用し、安全を最優先に作業を行います。
はしごを掛ける際も、雨どいを破損させないよう十分に配慮し、建物に負担をかけない方法で屋根に上がり、状態を確認しています。




屋根調査では、実際に屋根に上り、細かく状態を確認します。
チェックする主な箇所は、胸板金の劣化状況、化粧スレート屋根材の割れや反り、
そして何より重要なのが、屋根の上を歩いたときの感触です。
屋根を歩いた際に、フワフワする感覚や沈み込みがないかを確認することで、
屋根材の下にある野地板が弱っていないかどうかを判断します。
この野地板の状態確認こそが、屋根調査の中で最も重要なポイントだと私は考えています。
近年は、ドローンを使った屋根調査が増えていますが、
ドローンでは屋根表面の状態を映像で確認することはできても、
「歩いたときの感覚」や「下地の弱り具合」までは判断できません。
そのため私は、可能な限り実際に屋根に上がり、自分の足で確認する屋根調査を行うことを基本としています。
今回の屋根調査では、雨漏りにつながるような不具合や、緊急性の高い劣化箇所は見当たりませんでした。
そのためお客様には、
「屋根の状態は問題ありませんので、現時点では工事を行わず、数年様子を見ていただいて大丈夫です」
とお伝えしています。
ただし、築年数や屋根材の使用年数を考えると、
いつ屋根カバー工法を行ってもおかしくない時期ではあります。
そこで、将来の判断材料として、
「もし屋根カバー工事を行う場合は、概ねこのくらいのご予算になります」
という目安の費用のみをお伝えし、その日は帰りました。
