「棟板金が浮いていると言われたんですが見てもらえますか?」とのご相談
こんにちは。現場管理桑畑です。
藤枝市のF様から、「別の業者に屋根の板金を直した方がいいと言われて、本当かどうか点検してほしい」とのご依頼をいただきました。
どうやら、近所で施工していたリフォーム業者から飛び込み営業があったようです。
当社にご依頼ありがとうございます!
※こうした場合はすぐに屋根に上がらせず、一旦冷静になるのがベストです。信頼できる業者をじっくり調べてから依頼しましょう。
ドローンで調査させていただくと、確かに棟板金(むねばんきん)が浮いていました。F様にもご報告して修繕することになりました。
【施工前】棟板金が浮いていて、外したら土台が腐食していました




足場を組んで棟板金を外すと、やはり土台となっている木製の貫板(ぬきいた)がボロボロでした。木製だとどうしても雨水に弱く、年数がたつと腐食してしまうのです。
また、工事のために足場をかけたら1階と2階を分ける帯(幕板)も劣化してヒビ割れていることが判明。F様も気づいていらっしゃらなかったようで、追加で修繕をご提案させていただきました。
棟板金って?
屋根の一番高い部分「棟(むね)」を覆って雨水の侵入を防ぐ金属製のカバーのことです。屋根材のつなぎ目を保護し、風や雨から建物を守る大切な役割があります。
まずは屋根板金と土台の貫板(ぬきいた)交換


古い屋根板金を外しボロボロになった木の貫板を撤去しました。予想以上の腐食具合でした。
しっかり清掃してから雨水に強い人工樹脂の貫板「タフモック」を設置しました。
黒い部分が新しい貫板です。今までは木製が主流でしたが、近年は腐らない、長期長持ちする、ということで樹脂の貫板が人気です。
SGL鋼板の板金を設置、30〜40年の耐久性


棟板金には、非常に長持ちする次世代ガルバリウムの「SGL鋼板」を使用しました。30〜40年以上持ちます!
SGL鋼板のメリット
- サビにとても強い!
マグネシウムを加えた特殊メッキで、ガルバリウム鋼板よりもさらに耐食性が高いです - メンテナンスが少なくて済む!
サビにくいので塗り替えや補修の頻度が減り、長期的に見るとコストパフォーマンスに優れています - 軽くて丈夫!
重ね張りにも適しており、軽量なため建物への負担を抑えることができます
⇒棟板金交換のみなどの部分補修も大歓迎!屋根材別メンテナンス方法もご紹介
ヒビ割れた幕板もSGL鋼板でカバー






こちらは施工前の幕板の様子です。プラスチック製のため劣化が進んでおり、見事にヒビが入っています。
外壁との隙間を埋めるシーリング材も劣化して亀裂がはいっていました。放っておくと雨漏りになりかねないため、シーリングも新しくしました。
シーリングって?
建物のすき間や継ぎ目を専用の樹脂で埋め、防水・気密性を保つ工事のことです。外壁の目地や窓まわり、屋根板金の接合部などに使われ、雨水の浸入を防ぎます。紫外線や経年劣化でひび割れ・剥がれが起こるため、約10年ごとのメンテナンスが必要です。






SGL鋼板でカバーし、シーリングも新しく充填しました!これで雨漏りの心配はありません。
【施工後】屋根板金、幕板、シーリングの修繕完了!




無事に屋根板金と幕板の修繕が完了しました。丈夫なSGL鋼板を使用したので、長持ちしてくれるはずです!
幕板とは別の外壁のシーリングが劣化していた箇所もあり、そちらはサービスで施工させていただきました。
F様にも「気づいていないところまで直してくださってありがたいです」と喜んでいただけました。
屋根板金などが強風で飛散する前に、早めの点検・修理がオススメです!


F様邸のように「屋根板金が浮いているから点検してほしい」という依頼は多いです。
屋根は高いところなのでなかなか気づきにくいですが、もし下記の症状がある場合は早めに専門家に見てもらいましょう。
- 強い風のときに、屋根からバタバタ音がする
- 雨の日の音が以前より大きくなった気がする
- 天井や壁に雨染みが出てきた(雨漏り)
屋根リフォーム相談窓口でも点検は随時受け付けておりますのでお気軽にご連絡ください!
↓↓屋根から音がする時は、こちらもチェック!


最後までご覧いただきありがとうございました!