こんにちは、外壁塗装前のシーリング工事施工中の現場確認に行ってまいりました。以前シーリング施工中の現場をブログで書きましたが今回目地の種類について書こうと思います。
大きくわけて3つ【伸縮目地】・【誘発目地】・【化粧目地】です。それぞれ異なる目的と機能があります。
伸縮目地は外壁に生じる熱膨張や収縮、地震などによる動きを吸収してクラックを防ぐためのものです。伸縮性のあるシーリング材を用いて建物の動きに追従できる構造となっていて、サイディングやALCなどの動きがあるのを見越して設けるものです。一般住宅では主にこの伸縮目地が使用されています。
誘発目地はコンクリやモルタルの乾燥による収縮によって避けられないひび割れをあらかじめ想定した場所に誘導するために設けられて、クラックそのものを防ぐのではなく割れがランダムに発生するのを防ぎひび割れの発生個所をコントロールする目的のものです。打ちっぱなしのコンクリやタイル仕上げなどで使用されています。
化粧目地は意匠性、デザイン性を高めるためのもので外壁にアクセントとして使われることもありますがクラックを防いだりと対策として使用されるものではありません。
とはいえ一般的に多く使用されるのは伸縮目地なので外壁塗装前のシーリングの打替えであまり気にしなくてもいいです。
しかしながら僕の経験で窓廻りや目地にすべてシリコン製のシーリングが施された現場も直面したことがあります。
お施主様がやったのではなく業者(塗装業者)がしたというので驚きです。このようにありえないようなことがある場合もありますので皆さんもお気を付けください。